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長男誕生の話

私は結婚したら、すぐに子どもが欲しいなあと思っていた。
特に私が子どもが好きなのもあり、学生の頃から早く欲しいと思い続けていた。
どんな人と結婚したいかよりも、何歳で結婚するのがいいな~。子どももすぐ産みたいな~だった。

自分の母の年齢で結婚するのが目標だった私は、有言実行するために動いていた。
でも、結婚は相手がいるものなので一人ではできない。
目標だった年齢より一年遅れで今の旦那と結婚した私は、すぐに子どもが欲しいと旦那に訴えた。
産むなら早いほうがいい、両親も手伝ってくれるし不安もないよ、など言葉を重ね続けた。
旦那はウンウンと聞いて、子ども欲しいね!という思いになる。
ちょろい。
そして、うまいことすぐに妊娠できた私は喜んだ。
”これで幸せ妊娠ライフやん!”
浮かれる私。
そんな期待はすぐに裏切られて悪阻地獄が始まるとは…。

妊娠時には悪阻があると聞いていたが、こんなに吐くとは聞いてなかった。
とりあえずマーライオンのように吐く毎日。
産婦人科の先生にも初期は仕方ないと言われるが、これいつまで続くのん?状態。
でも初期を過ぎればと期待を抱いていた私に待っていたのは、強くなる吐き気。
初期は二日に一回だったマーライオンが、一日一回になる。
あかんわコレ。
先生に言って薬とかないんですかと聞くけど、悪阻に薬はないと言われて点滴を受ける健診日。
これいつまでやねん。
何度も何度も思ったが、やっと解放される時が来た。

予定日よりも3週間早い夜中、痛いなー痛いなーと思い眠れないでいると、ふと気づく。
これ陣痛なのでは?
病院に電話して、準備物を持ってきてください。と言われるのだが、何にもしてなかった。
母に準備物をラインで送って、朝起きたら持ってきてと頼んでおく。
旦那と病院に行き、陣痛に耐えていると先生にバルーンやってみる?と聞かれる。
バルーンとは子宮口に風船みたいなやつをいれてふくらまし、子宮口をひらかせることらしい。
「痛くないですか?」と聞いたら、「全然痛くないよ!」と言われるので早く産みたいし、バルーンを受けることにする。
これがバカみたいに痛い。
痛くないって嘘やん!こんな痛いならしなかった!!
めちゃくちゃしたことを悔やんだが、バルーンのおかげで子宮口はひらき台へと移動する。
近くの部屋から産まれる声がして、自分も頑張ろうと思った。
陣痛が来てから17時間くらいで長男が生まれる。
その時写真を撮ってもらったが、自分のあまりにもな顔に封印することにした。
これは子どもに見せるわけにはいかん。

そうして長男のあっくんは、元気に育っていった。
母乳で育てていたのにミルク飲ませてる?って言われるくらいのプクプクボディ。
ご飯なんていらない!おっぱいがいいの!という感じで、断固離乳食を拒否していた。
アンパンマンが大好きで、小さなアンパンマンでもすぐ気付く。
一番最初に言った言葉は”アンパンマン”で次は”田んぼ”だった。
解せぬ。ママちゃうんかい。
体力がありすぎて、家の中では満足できないので毎日公園や遊び場に連れて行った。
エヘヘヘヘヘ!と笑いながら走り回って、知らんお友達と仲良くなり一緒に遊んでいる時が多かった。
お友達にオモチャを取られても怒らないで、他のオモチャで遊び始めていたので子どもってオモチャの取り合いしやんのやと思っていたが、今では個人差だと分かってる。

みーちゃんは、取られたら泣いてこっちに来て”アタチかわいそう!”てオーラだすし、きーちゃんは、お友達に取られたら追いかけまわして奪い返してるし。
個人差ってすごい。
三人全員違いすぎて、あっくんの時使えた手段が双子には通じないし。
とりあえず分かるのは、あっくんは体力オバケだけど温厚で優しい男の子だということだった。
ぜひこのまま大きくなっていってほしい。

幼稚園の年長さんになったあっくんは、とても楽しそうに園に通っている。
お友達もいるし、色んなことが出来るから幼稚園大好き!と教えてくれるので助かる。
ランドセルも考えなくては……。
「あっくん、ジョージのオジサンみたいな黄色のランドセルがいい」とか言うのだが、そんな黄色のランドセルあるのん?




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