ぶつかりおじさん
10年以上前の体験だけど、香港やシンガポールの人は歩くスピードがとても速かった。両者には土地が狭く金融業が盛んという共通点がある。
そんな国で最も速かったのは僕。
どこの国の誰よりも速かった。
老人ばかりの日本で断トツに早いのは当たり前なのだが、それは世界に通用するレベルだった。上手にディフェンスをかわす中村俊輔のように、右に左にステップを踏みながら雑踏をかき分けて歩いた。サッカーやってて良かった。
別に急いでるわけじゃなく、せっかちで人混みが嫌いなだけ。ゆっくり歩くのが苦痛なだけで、急いで到着したところでタバコ吸うだけ。ダラダラ生活してる今でも速い。誰かと一緒に歩くとストレス溜まる。ウィンドーショッピングなんてクソ喰らえ。
不思議と肩はぶつからない。
僕の動体視力と運動神経が良いのもあるけど、相手が避けてくれてるのもあると思う。182cm、80kg。ワザとぶつかられることもほとんどない。
「ぶつかりおじさん」という生物がいる。すれ違うとき女性を狙ってワザとぶつかり、日頃の鬱憤を晴らす卑怯者。すれ違いざまに肩をぶつけるだけかと思いきや、真横からタックルしてくる強者もいるとか。
これでは中村俊輔でも避けれまい。
どういう生活をしてたら女性にタックルしようという考えに至るのか。一体どんな青春を送ったのか。ただし迷惑度合いで言えば、スーパーの買い物ですら競歩的スピードで歩く僕も似たようなもんかもしれない。
こう書いていて、ちょっとぶつかりたくなる気持ちも分からんではないかな、と思い至った。西部警察のように進路を塞がれたりベビーカーで並列されてるときは、僕もちょっとぶつかりたくなるかも。
最近では歩道で動画撮影してるパターンもあるようで、ゴスロリコンビとオッサンの攻防が興味深かった。
歩道で動画撮影するコンビ(ディフェンス)の後ろからオッサン登場
左にスペースを見つけるが前方の障害物に阻まれる
オッサン右サイドに展開
前を向いてスレスレを通ったら痴漢と言われかねないため、ターンして後ろ向きでディフェンスをかわす
ディフェンスを気にしつつ身体を入れて、ぶつかりおじさんにならぬよう後ろ向きで慎重に通り抜ける
最初から最後までディフェンスはオッサンに気付くことすらできなかった(チェック不足)
ここから先は
¥ 100
記事の投稿はある人物との裁判費用のためでもあります。サポートして頂ければ幸いです。