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ep52.姪甥に縋る女


【姪甥は私が育てる】

蟹蔵の娘が女性として60年ぶりに歌舞伎座で主演を務めた。週刊誌には「蟹蔵のゴリ押し」などとあったが、話題性はバッチリでしっかりと集客に貢献した。

襲名披露公演では、息子に年齢にそぐわない主役級の役を与えたともあった。僕は観てもいないし是非もよく分からないが、やはり話題となり集客に貢献したようだ。

蟹蔵と麻奈が泥を付けたせいで落ちたチケット販売数を、子供たちが挽回した格好だ。子供たちは深くは考えていないだろうが、蟹蔵は集客において大いに子供たちに頼っている。

麻奈も子供たちに縋った。自分の子供がいないからと有り余る母性を姪甥に注ぎ、ブログで集客に貢献してもらっていた。仕舞いには暴露動画で「育てる」ときた。

麻奈は家事も育児もできない。夫婦揃って無職で、定期収入は霊感商法で得る端金のみ。持ち家も財産もない。当然、育てられるわけがない。僕は当初、「育てたいくらい愛してるのよ!」というアピールだと考えていた。

以前、「姪甥の親権を取って羽田屋を牛耳り、相続財産まで狙っている」と書いたことはあるものの、本音では「さすがの麻奈でもそこまで荒唐無稽なことを企むほどバカではないだろう」と考えていた。

しかし、暴露動画後の麻奈の言動を見て考えを改めた。麻奈は本気で姪甥の親権もしくは監護権を狙い、羽田屋を自分のモノにしようと目論んでいた。麻奈の作戦はこうだ。

◆◆◆
「蟹蔵はクズ」と暴露して「子供たちは麻奈が育てるべき」との世論を作る。これは子供たちへのアピールでもある。まずは監護権を取得して共に生活し、洗脳した後に親権を得る。

後は自分で主催するなり、出演料をふんだくるなり自由自在。姪甥を人質にして両親祖父母の財産も生前贈与させてしまえば、金も自由にできる。
◆◆◆

監護権とは親権に含まれる子供に関する権利のことで、子供と共に生活をして日常の世話や教育を行う権利のこと。

もちろん荒唐無稽な筋書きだが、もし成功すればステータスと金を一挙に手に入れる事ができる。麻奈は事あるごとに「亡くなった麻莉の夢を引き継ぐ」と躍起になっていたが、それには麻莉の人生を乗っ取るのが手っ取り早い。蟹蔵と結婚できないと悟れば、次に姪甥の親権を狙っても不思議ではない。

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