ep53.もし麻奈が高収入男性と結婚していたとしても、きっと不幸だったに違いない
【蟹蔵さん、また女遊び撮られてましたねー。私には関係ありませんけど】
麻奈について「IT企業の社長か野球選手あたりと結婚して、悠々自適な生活をするんだろうな」と考えていた方は多いと思う。逆説的になぜマコトを選んだのかと。
麻奈のような女性はただただ自分の欲を満たすために結婚するのであり、相手に何かを与えたり犠牲を払ったりはしない。マコトと結婚したからと言って欲がないとはならないし、どこまでいっても「結婚したら私に何してくれるの?」という固定観念が抜けることはない。
【麻奈の結婚相手の条件】
自分を否定せず何があっても賞賛してくれること
出産、料理、家事などを求めず、継続して仕事させてくれること
何でも言うことを聞いてくれる下僕のような男性であること
容姿、身長、収入、ステータスなどが高いこと
優先順位は上の方が高くなる。いくらステータスが高くても、少しでも自分の意見を否定されると付き合えない。巷の好条件の男性は女性に求めることも多いし、説教じみた話もしがちだ。だから結婚を諦めかけた40歳を前にして、3までを満たしたマコトで妥協した。
そういう意味で考えると、蟹蔵は麻奈の最も苦手とする男性像だが、そこは理想と現実というか女性の永遠の悩みというか。麻奈からしてみれば、「蟹蔵の俺様的な振る舞いは、まぁ我慢すればいいか」くらいに考えていたことだろう。そこに蟹蔵の気持ちは反映されない。
麻奈は蟹蔵と結婚したかった。
ただし、それは愛してるとか惚れたとかではなく、自分の欲を満たすには蟹蔵が理想的だったから。麻奈は今までの人生で自分以外を愛したことはないし、今後一生、誰かを愛することもない。
もちろん蟹蔵に対して尊敬や好意はあった。ブログ報酬のためにも蟹蔵にまとわりつく必要があったわけだが、週刊誌には「麻奈は蟹蔵にベタ惚れ。後釜を狙ってる」みたいな書き方をされてしまう。これが何より気に食わなかった。
それが冒頭の【蟹蔵さん、また女遊び撮られてましたねー。私には関係ありませんけど】に繋がる。世間の「蟹蔵に惚れていた」というイメージを否定しないと気が済まないのは、プライドの高い女の強がりといったところか。
わざわざ言及するということは強く意識していたという証拠であり、振られた腹いせのような感情ももちろんある。尽くしたのに袖にされたとか、犠牲を払ったのに利用されたという逆恨みでもある。
銭ゲバの麻奈に限って、相手の収入の優先順位がそんなに低いわけがない…こんな意見を持つ方もいると思うが、確かに一理ある。それについては「低収入の夫は自分の知名度で稼がせることができる」と高を括っていた。
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ポンズケースケの考察日記
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