普通スペックでもキャリアを大事にして良い

世の中にはハイスペックキャリア女性がたくさんいるので憧れる。でも一方で、あれだけ仕事ができるなら、あれだけ稼げるなら良いよねという考え方にもなる気がする。ハイスペックママは家事をアウトソースしても何も言われないけど、普通のワーママはしづらい、とか。旦那より稼いでないから自分のキャリアは優先順位低いとか。

社会人になってすぐ女性社員向けのエンパワメント研修に参加したときに違和感があった。上のポジションにいる女性が自分のキャリアの話をして、女性だってこのロールはできるという話をする。話を聞いてもピンとこなかった。大学時代に会計士資格を取ってその後アメリカでMBAを取ったキラキラキャリアの先輩に、大丈夫、子育てと両立できるよ、と言われても元が違うし。。と思ったし、すごく仕事ができる人じゃないと、仕事と家庭ができていると認められない気がした。大して仕事もできないのに、女性のキャリアを語るのは許されない気がした。

でもアメリカで働くうちに、女性たちは自分のキャリアを自分で選択していると感じた。大事なのは仕事ができるかとかハイスペに見られるかとか、上のポジションを狙えるかではなくて、自分がどうしたいか。共働き/子育て中の同僚が仕事の後MBAに通っていて、仕事の繁忙期はクラスを取らないで、ゆっくりMBAを取得するのだといっていた(Ph.D持ちのエリートでもある)し、旦那さんが日本赴任して知り合った奥さんは、アメリカから仕事を辞めて付いてきて、でも仕事は大事と言ってインターでバイトしながら、USのOnline Courseで教育学のCertificationを取ってこれからに活かすといっていた。同じく旦那さんの赴任で付いてきたメキシコ人の友人は、ヨガインストラクターの資格を取って、スペイン語でヨガのクラスを受け持つまでに。結婚していても仕事は絶対に大事。稼ぐ金額ではなくて、働くことを途絶えさせないことが大事だと、リスク(離婚、病気など)に備えて絶対働きつづけるのだといっていた。

人と比べず、自分自身がどうしたいか突き詰めて考えて、それに向き合ってキャリアプランを立てていけたらもっと幸せに働ける気がする。

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一年以上前に書いたのに下書きに保存したままだった。この間に転職したのだけど、気が付けば次の転職に生きるようなResume映えするポジション、タイトル、年収のことばかり考えてた気がする。上には簡単に書いたけど、人と比べず自分が本当にしたいことを考えて実行するって意外と難しい。