正論はナイフ
「正論はナイフ」
僕は、ナイフというよりも、日本刀をイメージしていた。
会社の中で、ずっと磨いていた。
折れないように鍛えて、切れ味を磨いて、相手と、相手の持論を切り裂く。
それが快感だった。
いまは、鍛えた日本刀は、鞘に入れて、背負っている状態。
たまに抜くけど。
ひたすら戯言を言うだけ。
誰にもわかってもらえない戯言を言うだけ。
「真の行いは為すことなく、真の言葉は謂うことなく、真の弓は射ることなし。」
紀昌の言を繰り返す。
原著では「至為は為す無く、至言は言を去り、至射は射ることなし」。
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