今年のカード
毎年、と言っても今年で3年目ですが、12月になると Houdini でクリスマスカードを作ってお世話になった人たちに差し上げています。というわけで、今年も、今年のカードについて書いてみたいと思います。
1 デザイン
① モチーフ
暖かい「部屋」です。
② 構成
部屋の真ん中にテーブルが1台と、椅子が2脚、壁際にピアノが置かれています。壁には額に入った絵がかかっています。テーブルの上には、クリスマスツリー、マグカップ2個、トント人形、蝋燭が置かれています。部屋は数灯のライトで明るく照明されています。
2 アイテム
①部屋
フィルムで使った部屋ではなく、クリスマスシーズンの雰囲気の部屋を作り直しました。立方体のシンプルなものです。木目のテクスチャは Houdini で作った簡易なものです。
②ピアノ
フィルムに使ったピアノです。実在するピアノで、ベーゼンドルファー130CLというモデルです。光学的に精密にモデリングしてありますので、昨年のピアノのような歪みはありません。
③蝶
フィルムに使った蝶です。ピアノの鍵盤の上に舞っています。アニメーションをMidiデータでコントロールするものです。この絵も、Midiデータで調整してあります。
④額に入った絵
いずれも、今年作ったフィルムのワンカットです。
⑤テーブルと椅子
フィルムで使ったものではなく、カード用に新たにモデリングしたものです。木目のテクスチャは Houdini で作った簡易なものです。
⑥キャンドル
西洋の平たい形のものです。炎は、Shelf の Candle をそのまま使っています。
⑦トント人形
僕がフィンランドで買ったアーリッカ(Aarikka)のトント人形を模して作ってあります。
⑧マグカップ
フィルムで使ったものではなく、カード用に新たにモデリングしたものです。外面には、今年作ったフィルムの絵がデザインされています。立ちのぼる湯気は、シェルフ・ツールの Wispy Smoke をそのまま使っています。
⑨クリスマスツリー
テーブルの真ん中に小さなクリスマスツリーが置かれています。が、これは、クリスマスツリーに使われる kuusi の樹ではありません。kuusi の樹は日本には生えていなくて採取できないので、ユキノシタで代用してあります。でも、ユキノシタの花は5月頃に咲くので、やっぱり変です。
⑩タイトル文字
「HYVÄÄ JOULUA」はフィンランド語です。Adobe Illustrator で作ってあります。
⑪メッセージ文字
今年のメッセージも、ネイティヴ・アメリカンの言葉です。メープルの葉のバックは Houdini で作りました。
3 ライティング
①部屋の灯り
部屋の天井に1灯と、部屋の4面の壁に1灯ずつ、合計5灯の Sphere Light を置いてあります。レンダリング時間は、Point Light の、およそ2倍です。
4 レンダリング
mantra でレンダリングしてあります。
5 仕上がり
冬の、暖かい部屋の雰囲気は出ているように思います。おそらく、外は、雪が降っていることでしょう。キャラクターが、椅子に腰掛けてくつろいでいる様子を描くこともできるわけですが、面倒なのでやめました(をい)。
6 おわりに
Qiita に書くような内容ではありませんが、なんでもいい、ということでしたので書いてみました。(昨年と同文)
7 おわりに その2
Houdini は、ぽん太が学生の頃からずっと待ち望んだ、ぽん太お気に入りの画材、魔法の筆と魔法の絵具と魔法の画用紙です。(お約束)
※この記事はHoudiniアドベントカレンダー2020(https://qiita.com/advent-calendar/2020/houdini)に参加しています。
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