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あたり前田のクラッカーな話

「あたり前田のクラッカーな話」

昨日、散髪屋さんへ行った話は、さっき書いた。

散髪屋さんでは、置いてあるビッグコミックを開いて見ることにしている。見るものは、ちばてつやさんの「ひねもすのたり日記」と、誰だっけかの「C級サラリーマン専科」だけ。あとは見ない。

最近の「ひねもすのたり日記」の中に、松本零士さんとの交流の話が書かれていた。

編集さんに、女の子が登場するマンガを描いてくれ、と言われたが、女の子を描くことは苦手なちば先生。写真集とか資料を買い集めたはいいが、帰りの電車賃がない。そこで、たまたま出くわした松本先生に、電車賃を出してもらって、そして、ちばさんは、松本先生の部屋に招かれて、松本先生の女の子の写真集を見せてもらって、松本先生が描く女の子の勉強をすることになった。

そんなことをしていて時間が経って、お腹が空いたちば先生だったが、食事をするお金はない。松本先生は、新製品の「チキンラーメン」を、ちば先生にご馳走することになった。

というようなお話。

当時はね、お金は二の次、みんな戦友。助け合ってがんばっていた。

今はどうか、まずはお金。同業者はみんな商売仇。

当時は日本全体が躍動し、今は萎縮している、ってのは、あたり前田のクラッカーなのだ。

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