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学校生活に辛さを感じているけれど、環境を変えるのが難しい人のための、毎日を少し楽に過ごす方法
今いる学校の環境が辛い、けれどもガラッと環境を変えることが難しく、毎日モヤモヤする……そう感じることはありませんか?
今回は、学校生活が辛い、環境を変えたいけれどすぐには変えられない!と悩む方に、私の中学校時代の経験を例に毎日が少し楽に過ごせる方法をご紹介したいと思います。
1. 中学校時代の経験
23年前、地元の公立中学校に進学。近隣地域の小学校3校から生徒が進学するため、交友関係が広がる!と楽しみに入学していましたが、私の想像とは大きくかけ離れた学生生活が始まりました。
1.1 入学した公立中学校が学校崩壊、学校に行く意味がわからず不登校気味に
入学式直後のホームルーム中、急に服装の荒れた上級生が教室に押しかけ、髪を引っ張って派手目な同級生を教室から引っ張り出そうとする……そんな一幕から私の中学生活は始まりました。
入学前に進学先の中学校が「荒れている」となんとなくは聞いていましたが、親子ともどもとんでもないところに来てしまった、というのが最初の印象でした。
その後も、授業中に生徒による喫煙、飲酒、止めに入ろうとした先生への暴力行為や暴言。トイレでは一部の生徒が座り込んでたむろして、弁当を食べている始末。頑張って止めようとする先生も数人はいましたが、多くの先生は放置。これまで学校は勉強するところ、と思っていた常識が一気にひっくりかえりました。
タバコの匂いが染みついた臭い制服。同級生とのいざこざ……次第に「勉強もできない、安全に過ごせない場所なのに、なぜ学校に行かなくてはいけないんだろう」と思うようになり、1年生の夏休み明けごろから次第に不登校気味になりました。結果、1年生後半は多くの時間を自宅で過ごしました。
1.2 転校せずに過ごした3年間
一時は転校を考えたこともありましたが、学校以外の習い事や塾、趣味でバランスをとるように心がけ、結局転校せずに卒業まで過ごしました。特に、「学校は社会勉強をするところ。勉強は塾でする。」と学校で何をするのかはっきりさせることで、少し気持ちが楽になりました。
家族だけではなく、自分の気持ちを共有できる友人ができたことも大きな支えになりました。一部の男子連中からエアガンで打たれても、授業中バスケットボールを後ろから投げられても、廊下で出会い頭に靴下に唾を吐かれても今度は休もうとは思いませんでした。
また、環境が悪いことは成績が悪いことの言い訳にならない!と勉強に打ち込んだことで、結果中学3年間ずっとトップクラスの成績を維持できたのも少し自信につながりました。
2. 経験を振り返って大切だと思ったこと
辛いことが多かった3年間でしたが、大切なことも学びました。
2.1 辛かったら休んでもいい。休むのは逃げではない
今の環境にいると決めたからといって、無遅刻無欠席である必要はないし、ときどき立ち止まりながら、心と体を整えながら無理のない範囲で前に進めばいいです。
休むことや立ち止まることは決して悪いことではなく、今の自分には必要な時間だと割り切って、また元気になればいいのだと思えるようになりました。
2.2 家族や信頼できる友人に自分の状況を話す
自分の状況について周囲に話すことで、いざ辛くなったときに味方になってもらえました。一人ではない、と思えることは一番の支えになります。
もともと、家族には毎日学校での出来事を話すほうで、両親だけでなく弟や妹が心配してくれたのをよく覚えています。特に、当時幼稚園の年長だった妹がお守りを作ってくれたのが嬉しく、いまだに大切に持っています。
また、お互いの気持ちを共有しあい、励まし合える友人がいるかどうかも辛い環境を乗り越える大きなパワーになりました。
2.3 その環境で自分は何を得るのか、目的意識を持って環境に飛び込む
学校の位置付けを勉強する場所ではなく、社会勉強する場所に変えたことで少し気が楽になり、学校であった嫌なことに対しても見方が変わりました。
起こっている物事に「不快だ、嫌だ」という気持ちで止まるのではなく、同級生たちが荒れる背景には何があるのだろう?どんな気持ちで行動しているのだろう?と(当たっていてもいなくても)彼らを観察し、背景を考えるようになったことで、少なくとも学校に行く意味合いは見出せるようになりました。
3. もしやり直せるならこうする!
中学校生活の3年間で多くのことを学んだと思う反面、もっとこうしておけば楽に過ごせたかもしれない、と思うことも合わせてご紹介します。
3.1 勉強へのモチベーションを「環境から抜け出すこと」だけにしない
中学生以降何かを達成するためのモチベーションが「今いる環境から抜け出すこと」だったため、必ず何か悪い点を見つけてモチベーションに変えていました。
しかしそれでは、常にネガティブなことに目を向けているので、とにかく疲れる。
負のエネルギーをモチベーションに変え続けることが、さらなる負を生むことになかなか気がつけず、大人になっても長年苦しい思いをしました。
純粋に楽しいからやりたい!という気持ちをモチベーションにすることの方が断然健全ですし、前向きな気持ちになります。
3.2 学校に行けている友人と自分を比べない
学校に行けていない=悪と捉えがちになり、さらに外に出れなくなる。周りの友達は同じ環境なのに、ちゃんと学校に行っているのに、なぜ自分はできないんだろう、と自分を責めていました。
同じ環境にいても、感じ方は人によってそれぞれ違います。それゆえ、他人と比べて落ち込む必要は一切ありません。私自身こう思えるようになるまで、かなり時間がかかりました。(実際社会人になって、体調を崩したときに当時のように自分を長い間責めたこともあります)
3.3 嫌なことばかりに目を向けるのではなく、良いことも見つける
たとえ嫌な環境であったとしても、ポジティブな出来事が見つかることもあるかもしれません。嫌だ嫌だと思いながら時間を過ごしていると、どうしてもネガティブなことに目が行きがちになります。
視点を変えて、小さなことでもいいので1日ひとついいことを見つけようとするともっと違った3年間が過ごせたかもしれない、と感じます。
まとめ
今いる環境から抜け出したいけれど難しい……そんなときにはこちらを思い出してもらえるとうれしいです。
辛かったら休んでいい。休むのは逃げではない
家族や信頼出来る友人に自分の状況をして、味方を作る
その環境で自分は何を得るのか、目的意識を持つ
前向きな気持ちをモチベーションにする
他人と比べない
良いことを意識的に見つけようとする
環境を変えるのが難しい場合、自身の捉え方を変え、見方を変えるだけでも気持ちが変わってくるので、試してみてください^^
〜最後に〜
当時を思い出すと、いまだに胸がキュッとなることがあります。
しかし、人生の早いステージでこれまで自分が「常識」だと思っていたことが覆される出来事に出会ったことで、思いがけない環境にであった時にどう反応するのか、学ぶことができました。
また、周囲の優しさや思いやりに気がつけるようになり、小さなことであっても周囲に感謝できるようになったことも大きな財産です。
今あなたが経験していることは、誰もが経験することではありません。
もがいた中で得た経験は今後生きていく上で、きっと大きな財産になります。
後から振り返ると「ああすればよかった、こうすればよかった」と後悔することがあるかと思いますが、今いる環境で踏ん張って頑張っているご自身をどうか、褒めてあげてください。
今をどうやって生きていくかを考えてもがいている、それだけで十分です。
でも、どうしても今いる環境が耐えられない場合は、その環境から離れることも考えてくださいね!辛くなったら周りに目を向けてみてください。誰かが味方になってくれます。
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