日々ログ20190523 「シャオヘイ『熱狂のお好み焼トリビア』第一回を読む」

今回は別のことを書くつもりだったけど、ある文章を読んだらそのことで頭が一杯になって、書くつもりだったことを忘れてしまった。

だから今日は急遽そのことについて書く。

『中国新聞』5/23付より、シャオヘイさんの「熱狂のお好み焼トリビア」という連載が始まった。

ご存知の方もいらっしゃると思うが、シャオヘイさんは広島のレストランレビューサイトの草分け「広島快食案内」(現在は「快食.com」)の創設者。まだブログもない時代から、飲食店のレビューや電子掲示板を運営されて来られた。ちなみに僕は、10年以上前からのシャオヘイさんのフォロワーである。

そんな広島の飲食事情の功労者であるシャオヘイさんが、6/10に新著『熱狂のお好み焼』(メディアジョン)を上梓される。

中国新聞での連載「熱狂のお好み焼トリビア」は、新著に収めきれなかったトリビアを綴ったものとのこと。

冒頭の一文から、僕は強烈なカウンターパンチを浴びた気分になった。

広島のお好み焼店に「◯◯ちゃん」という店名が多いのは、「戦争で夫を亡くした女性が、焼け跡から鉄板を拾ってきて、自宅を改装して作り始めた一銭洋食がルーツ」であり、彼女たちの愛称である「◯◯ちゃん」が店名になったから・・・というのが広島のお好み焼も「多くの人に知られている誕生物語」である。

シャオヘイさんは、まずこの話に疑問を感じたといい、新著を上梓するきっかけとなったという。

広島のお好み焼のルーツともいえる「誕生物語」の謎解き。

のっけから血湧き肉躍るではないか。

そしてシャオヘイさんはお好み焼の焼き方について、筆を進める。広島お好み焼は焼き方に特に決まりがあるわけでなく、多様な焼き方があるそうだ。大きく分けただけでも八種類の焼き方があるという。

その中でも、最も古いとされる焼き方は「広島オールドスタイル」と呼ばれるが、これは大正時代に東京・浅草で生まれたとされるお好み焼が、遠く広島に伝わったものを原型とするそうだ。

お好み焼の起源を考証し、「誕生」神話の謎を解く。

こうした論理的な手つきが、僕は大好きだ。

シャオヘイさんに遥かに及ばぬが、僕も頑張って文章を書き続けよう。そう思った。

新著の発売が今から楽しみである。

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