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歯肉癌 #8 確定診断後の大きな選択

2023年3月15日(土)退院

いよいよ介護食生活が始まりました!
どのような食事を作ったのか、お話ししたいところではありますが、、、
まず先に、治療について書き進めたいと思います。

術前検査で『左下顎歯肉癌』と診断されましたが、これはあくまでも状況名。切除した患部の病理検査レポートをもって、がんの種類の最終診断となるとのこと。種類が確定しないと今後の治療方針が決まらないとのことで、病理検査結果待ち、となりました。

オットの場合、骨部分が多く検体を作るのに時間がかかったそうで、なかなか病理検査レポートが出てきませんでした。術後すぐ出るもんだと思っていただけに、この時はちょっとヤキモキ。それは主治医先生も同様で、週一ペースの診察のたびに検査部に催促のTEL。
…病理と聞いて、漫画『フラジャイル』を思い出していた私。「岸先生せっついてごめんなさい!」って脳内で呟いてました(≧▽≦)

退院後、2週間たってようやく出た病理検査レポートによる最終診断は、『扁平上皮癌』
先生が予想していた『紡錘細胞扁平上皮癌』とは違って、ごくごく一般的な癌であり、補助治療をする場合は標準ガイドラインで進められる、とのことでした。

症例の少ない特殊な癌より、一般的な方が良いに決まってます。ホッとしたのも束の間、次の大きな選択を迫られました。
今後、補助治療をするかしないか、です。

術後補助治療とは、放射線&抗がん剤治療、いわゆる化学療法です。
腫瘍は完全に取りきれたと思われること、リンパ節への転移も、数・大きさ共に少ないこと、この2点から、補助治療が必須なレベルではなく、患者の選択に委ねられます。さぁ、どうしますか?と主治医先生。

大きな副作用が予想させるので、判断が難しいところですが、、、
オットは即決。できることは全てやりたい、とのこと。
先生も、原発巣が大きかったこと、骨の破壊が進んでいたこと、再発のリスクを減らすためにも化学療法しましょう!と相成りました。

が、私はぐずぐずと躊躇しつづけます。。。
せっかく新しく入れ替えた移植再建部分に放射線を当てて痛めることが、どうしても腑に落ちなかったのです。副作用の一つに『味覚がなくなる』とあることも引っ掛かりました。今後の人生、何を食べても味がしないなんて、美味しい物好きなオットは耐えられるのだろうか?と。

そんな私にオットは「え?オレ死んでもいいの?」と。
あ~~~~~
これ言われちゃ、グウの音も出ません(^^;
退院から25日後、手術からは約2か月後の4月10日から、術後補助治療を始めることとなりました。

この写真は、術後25日目のレントゲン。
右側の固定金具が目立ちます。しばらくの間、食事時以外は上下の歯にゴムをひっかけて、顎を固定していました。
ちなみに、顎部分でカットされた骨。プレートも使われるので顎は変形するものと思いきや、、、形成外科の先生の神業で、きれいな丸顎に仕上がっていました。今でもまじまじと見ちゃいます(^^♪

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