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身の程の成長期

ぼくは「Hey Siri」といえない。
Hey!っていうのがすごく恥ずかしい。いったとしても「ヘイ シリ」になる。
できることなら「あっ、あの、すいませんが、お母さんに電話かけてもらえますか?」で対応してくれたらすごく助かるのに。

この間試しに、Fire TV Stickの音声機能を恥ずかしながら使ってみた。
自信のなさが声にでていたのか「ささやきモードをオンにしますか?」とAIに気を遣われる始末。
そんな機能があるなんて知らなかったわ。

「身の程をわきまえる」これが約25年、ぼくを過ごしてきたなかで身につけた自己防衛だったので、何においてもこんな感じ。
"周りの目"を気にしてというよりも、自分を客観視できていると思い込んでいる"自分自身"の目が、自意識過剰な自分を作りあげてしまっている気がする。

ただここ数年、そんなぼくにも少しずつ変化が起きている。
スタバには一人で行けるようになった。ベンティサイズだって頼める。
最近イヤーカフを買ってみた。
星野源がつけているのを見て素敵だなと思って、ぼくもつけてみたいなと思ったからつけてみる。
パーマもかけた、毛先がくるくるしていてうれしい。色々そんな理由でいい気がしてきた。
ぼくらしくないと思われるかも知れないけど、まずは自分がちゃんと気に入れられたらいいな。

ぼくはいまきっと、身の程の成長期。色々やってみてちゃんと失敗していこう。
今度は一人でろくろを回してみたい。いいお椀を作れる気しかしないぜ。

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