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コラム_新しい研究者のライフスタイルを考える

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所属や職業をゼロベースで捉えて、新しい研究者のライフスタイルを考えていきます。日頃の雑多な所感をつぶやきます。研究者丨技術者丨エンジニア丨博士丨技術士丨起業丨パラレルキャリア丨副…
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#研究

コラム#4. 個人が代表を務める技術士事務所はいつ作られている?

 技術士登録時に事務所を作る必要があり、①自分で作る、②勤務する会社を事務所にする、③他社を事務所にする、の3択であることをお伝えしましたが、①を選んだ方はどのようなタイミングで開業されているのでしょうか?  きちんと統計を取る必要がありますが、技術士事務所として若くして独立されている方はごく少数で、基本は会社員をリタイアした後で開業されるケースが多いと理解しています。生涯、技術者として、仕事を続けられるという意味で、リタイアした後の開業は意義があると思います。ただ、準備な

コラム#2. 研究所を創った後の周囲の反応

 子供の頃のサイエンスに対するワクワクする気持ちを持ち続けたいと公的機関に登録されたバイオ系の研究所を創ってみたサラリーマンの私ですが、当初「研究所を創って所長になるぞ!」という話を周囲に漏らしたときの周囲の反応は、「(笑)」という感じで、人によっては「現実を見なさい。」とたしなめられたこともあります。そりゃ、そうですよ。そういう奇天烈な話は、大体実現しないのが良くある話ですから。しかし、今、それが実現し、多くの方が研究所の噂を聞きつけて依頼してくださり、うまくいくようになる

コラム#1. 研究は手段か?

「研究は手段だからね?」 と良く仰る方がおられます。たしかに意図は良くわかりますが、そんなふうに割り切って考えてしまうのはなんとも物侘しい気がします。どうしてでしょうか?きっとそれは、研究という行為が手段であると同時に、大切な価値観になっているからだと思います。  そもそも、世の中にあるものは殆どが手段であるといえます。ものづくりも、そして職業自体でさえも手段ではないか思います。例えば、人々の健康にするという目的を考えてみます。  手段としては、医療や製薬、健康食品の開