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自分の価値観って大事だね

家計管理をしていると、今までなんとなく感じていた自分の中の価値基準が明確になってくるような気がする。

どこにお金をかけたいかって人それぞれ。服が好きな人、コスメが好きな人、食べることが好きな人、オタ活が好きな人。その「好きな事」をするために自分にとっては重要じゃない他の部分をなるべく削る、っていうのは自然な事だと思う。

もちろん世間一般的に見た支出の額とか、家計の理想比率とかは色々あるけど、私は自分の収入の中でやりくりできる範囲ならば支出の割合は各々の好きなようにすればいいと思う。自分の生活なのだから自分が幸せで楽しいのが一番いい。

かく言う私もそういう感じで家計簿の予算はつけている。
私は生活はなるべくシンプルにしていきたい派だ。思考のリソースは趣味と絵の事に割いていたい。楽しみを最大化するために普段のもの・ことはなるべくシンプルでミニマルな量にしていきたいという風に思っている。
そんな私の価値基準は以下の通り。

私がお金をかけないもの

私はコスメと衣服にはお金をあまりかけないし、かけようとも思わない。美容というカテゴリでお金を使うな〜と感じているのは隔月で行く美容院のカット代だろうか。

コスメは一軍コスメしか持っていない。たくさんあっても使いこなせないし、いつのまにか使用期限もやってくる。それに私はそもそもメイクをする頻度が高くない。せいぜい友人と遊びに行く時とバイトの時だけである。今あるものを使い切ったら買い足す、感覚でいるので、コスメに毎月お金はかけない。
スキンケアも同様。化粧水とか乳液とかってなかなか減らないし、無くなりかけてから購入を考えればいっか…と思ってしまう。でも時折パックとかスクラブとか使うとテンション上がるのは分かるので、そういうのはたまに使うために持っていたりする。でも積極的に買って試そうとはならないかも。

衣服もそんな感じで、今年買ったのは肌着を除けば古着のシャツとカーディガンの2着のみ。それだけ買えば満足できてしまう。
クローゼットの中も一軍の服達ばかり。出先でも「自分こういうの持ってるな」というのが全部パッと出てくる量しか持っていない。
それに服を買う基準というか、自分の中での好きなスタイルがかなり明確にある。
それは春秋はシンプルかつベーシック、夏は思い切り派手な柄シャツを楽しんで、冬はニットコーデを毎日のように着る。下は通年履き通すのと、上半身とのバランスを取るためにパンツスタイルでシンプルなもののみ、というスタイル。
それに沿っていて尚且つ欲しい!これは一軍入りする!というものならお金を出すし、そうでないなら一銭も出さない。ただそれだけのシンプルな話である。

このカテゴリでお金を使うのは二ヶ月に一度の美容院代。とは言ってもカラーはしないのでカット代とトリートメントの4000円くらい。クーポンを利用して学割料金でいつも切ってもらっている。
なんで髪にはお金を出すのかというと、ショートカットが好きだからである。というかロングになるまで伸ばせない。そこに至るまでの煩わしさの方が私は勝ってしまう。
二ヶ月もすると私の場合は前髪がかなり伸びて、後ろ髪も形が崩れてくる。なんだかそれでは清潔感がない気がするので、私は髪の毛は手入れしてもらう事にしているというわけだ。

生活用品でいうと日用品も出費は抑えめ。というか生活費自体が割と抑えめかもしれない。
一人暮らしなので日用品はなかなか減らない。始めたての頃に使い切るまでの期間の感覚が分からず買ってしまったストックがようやく切れ始めてきたというところだろうか。
しかも毎日使う洗剤などでそんな感じなので、毎日使わないカビ取り剤などのストックがいつまでも減らない。いつかのタイミングで見切りをつけて捨ててしまおうかとも思っている。どうせ一本も使いきれないのだし。

食費もお金はかけない…というか予算上限を決めてセーブするようにしている。これは私が食べる事が好きで、予算をきっちり設定しないとどんどん食べてしまうというところに由来している。
食費を節約と言っても毎日もやし!うどん!たまご!みたいな生活はしていない。自分の体は食べたものでできている、ということで、健康を損なわない程度に予算内で楽しくやりくりしている。そっちの方が病院代もかからないし。健康は資本。

私がお金をかけるもの

じゃあ逆に何にお金をかけるのか、お金に糸目をつけないものは?というと、私の場合3つある。

一つは趣味。
私はわりと多趣味なので色んなものや体験にお金を使うのだが、最近アツいのはドール趣味と銭湯である。

銭湯は色んな場所の銭湯に行く!というよりも、自分のお気に入りのところに行ってお風呂にゆったり浸かり、ぼーっと考え事をする、というような感じ。大学生なので授業に追われているといえども時間はある。その時間を使って平日の講義終わりに銭湯に行って、ぼーっと今月のやりたい事とか、今日あった事とかを考えて、十分温まったら出て、少し休憩してから帰る。
これってかなり贅沢な時間の使い方だし、ある種の非日常に飛び込む事と同義だと思っている。
今は現実もインターネットも目まぐるしく情報が飛び込んでくる社会。そこで強制的に情報から遠いところに自分を持っていくと、自分の素直な欲求や考えがいつもよりクリアになる。
情報に疲れた人ほど銭湯に行ってみて欲しい。

それからドール趣味。幼少期からドール始めお人形とは無縁の生活を送ってきたけれど、私自身がしている一次創作の創作活動の延長でハマり出した。感覚的には家でできる推し活。
私が持っているドールはいわゆる球体関節人形で、40cmサイズのわりと大きいお人形さんである。本体もめちゃくちゃ高価だし、着せ替え用の服とかも人間の服並みのお値段がする。
でもめちゃくちゃ可愛いし、そこに存在するだけで私をハッピーにしてくれている。あと大きなお人形さんなので「小さな隣人」感が強く、そんな愛らしい隣人を汚い部屋に住まわせるわけには…!と部屋をきれいに保てるようにもなった。
あと節約のモチベーション維持にもなる。ただ漠然と貯めるよりも「◯月に新作のドレスが出るからそれまでに資金を貯めよう…!」という具体的な目標があった方が貯めるのにも熱が入る。

そして二つ目にお金をかけるのは画材費。
これはもはやライフワークなのでもうしょうがない。私は日本画を学んでいるのだが、まあこれがかなりお金がかかる。筆にしろ絵の具にしろ紙にしろ、それを作る職人さんの数が減ってきている影響もあってなかなか値段が高いのだ。筆は一本2,000円なんてザラだし、紙は一枚で1,000円以上はする。
でも描くのってすごく楽しい。構想を練るためのスケッチ、画面構成をあーでもないこーでもないと言いながら下図を作って、墨を丁寧に磨って下書きをして、色をつけて作品を作っていくという工程が楽しくてしょうがない。
だから私はこれにお金を出す。お金をケチったせいで作品に心残りを残したまま発表しても、後悔しかないし、日本画をきちんと学ぶためにも、ここでお金は惜しまないようにしたい。

そして三つ目が、友人との付き合いや旅行である。
私は普段かなりインドアなので人との付き合いは多くはないのだが、ありがたい事に月に一度は友人と遊ぶ予定を立てる事ができている。
飲み会は節約の敵っていうけれど、一緒に展示をやり遂げた仲間との飲み会はめちゃくちゃ楽しいし、出した金額だけの価値はあると思う。友人とのお出かけもそうで、大事な友人と行くならばどこだってきっと楽しいし思い出になる。それを節約のために断るのは、自分にとって必要な人間関係まで壊しかねないので、私はここで使うお金は惜しまない。
それから旅行。これも貯金のモチベーションの一つになる。私は友人と国内旅行を楽しむために貯めている。一人旅もいつかしてみたいがまあそれはそれ。旅行はわかりやすい非日常だ。宿に泊まって、全く知らない土地を巡って、美味しいものを食べる。普段できない体験ができるのにお金をケチってどうする、と私は思うので、ここでお金を余裕を持って出せるように貯金をしている。

以上が私の現時点での価値基準だ。思ったより長文になって自分でも驚いている。
こうした価値基準はまた年を経るごとに変わっていくのかもしれないけど、それも楽しみながら毎日を過ごしたいと思う。

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