生成AIを理解するには時間がなさすぎる
はじめに立場を表明しておくと、自分の作品で生成AIを使うことはありませんし、自分の作品をAIの学習素材として使って欲しくありません。一方で、他人の活動を犯さない範囲でなら、生成AIによる創作活動もアリではないかと思っています。
標題の通りですが、生成AIに関してはあまりにも技術の進歩が早すぎて、人間による議論や法整備が追いついていないのが現状だと思います。とは言え、何も考えず触れなければ安全、とも思えないので、個人的なメモとして本記事を残します。
〜〜〜[2024.7.12.初稿]〜〜〜
別に、AIに絵描かせたらいいじゃん
自分は通信大でイラストレーションを学んでいる身分ですので、これを書いたら学友の皆さんから村八分を食らうのでは、と思ってたんですが、生来友人が多くなかったことを思い出し、別にどうでもいいやってなりました。
背景画家やアニメーターの人手不足とか言われてる昨今、足りないところはAIにやって貰えばいいじゃん…って率直に思います。
AIで呪文唱える方もそれ特有の慣れとか文章力が必要なので、その技術は尊重されてもいいんじゃないでしょうか。あれ大変だと思うよ。あたし国語嫌いやけん無理じゃもん。
問題なのは、今イラストレーターとして活動する人の盗用をしている人たち。できるだけ駆逐されてほしいし、てかこんな人格が破綻してる奴らに仕事が来たところで、絶対うまく進まないと思うんだよな…
被害を受けた人は本当にしんどいでしょうけど、どうか、心を折らずに創作を続けて欲しいです。
(こういうヤツって、中村⚪︎介とかさいとう⚪︎おきとか、ビッグネーム相手に盗用しないのが、こすいよなー)
↑2024.10.22追記:嘘でした。ことがもっと深刻なようです。
まあ自分みたいな弱小アマチュア絵師、それも地味でキモい絵しか描けないような奴は、虚栄心の塊と化した人たちには相手にされないでしょうから、心配するだけサムいなって心の片隅で思ってます。
いや別に、AIそんな絵うまくねえやろ
pixivのアカウントも持ってるので時々見るんですけど、今や8割くらいAIイラスト。なんかもう慣れました。パッと見て、何だAIイラストか、って分かるんですよ。私の目が肥えてるとか、そういう問題ではなく…
AI、ヘッタクソやな
だってほんまに下手くそなんやもん。手足が破綻してるとかはよくある話ですけど、服がしわくちゃとか、背景がガサツで廃材置き場みたいに見えるし、似たような顔ぎりやし、星空に星座なんかないし、ま〜〜〜あれも味といえば味かもしれん。
18禁の絵なんか、情感のカケラもないですよ。お前ら団鬼六先生読んで出直せ。
なんか昔Twitterで、アイフォンで撮った風景写真を拡大したら看板の文字が化けてて、AI汚染だ!なんて叩かれてましたね。あれはあれで面白いじゃん。私はAIイラストのそう言うところを期待してるよ。
なんでこんな話し出したかというと、AIイラストのワークショップ出たくなっちゃったんですよ。
自分の絵とは完全に切り離してるんですけど、AIイラストでちょっとしたロゴとかイラストとか、アイディア出しができるのは普通に興味がある。虎穴に入らずんば虎子を得ず、とも言いますし。
絵は自分の手でゴリゴリ描く方がやっぱり楽しいと思うし、その楽しみを譲ってたまるか。どうでもええのはAIに描かせりゃあええけど、私の絵は私が描かずに、どうやって幸せになれるのだろう?
専業絵師じゃないから、こんな悠長なこと言えるんでしょうけどね。
言いたかったのはそれだけです。今後も自分の興味があることと冷静に向かい合いたいと思います。
〜〜〜[2024.8.25.追記]〜〜〜
アンチと信者が平行線であることに対する諦め
『なんで戦争が無くならないのか』と同じくらい、着地点ない。喧嘩したいと思うのは勝手だけど、赤の他人を不快にさせない方法でどうぞ。
自分は、お互いの作る楽しみを犯さなければ別にいいじゃん、としか思えません。今まで、CADが普及したから手書きの図面が死んだ訳じゃないし、ボーカロイドができたから生歌の需要がなくなるなんてこともないし。Photoshopやクリスタがあったって手書きのイラストレーターさんの需要も依然としてある。もう少し界隈が成熟して法整備が整えば、お互いの領分守ろうぜ、で済む話になると思うけどなあ。
AIのアンチになり切れない
ところで、最近知ったミュージシャンのこの人、アイコンとアートワーク、AIで描いてるんだろうなあと思います。
音楽も好きなんですけど、正直この絵に度肝を抜かされました。こういう使い方があったか…どんなプロンプト突っ込んだらこんなの出てくるんだ。浮世絵だったら余裕で著作権切れてるから、揉めるリスクも低いし。(これが少しでも水木しげるや伊藤潤二の画風に似てたら炎上する可能性がある)
個人的には、こう言うのを見るのは自分の創作の刺激になって楽しいです。でも正直、AIアート頑張ろうという気にはあまりなってません。先にblenderやProcreate Dreamsを頑張りたい気持ちがあるので。たとえば、北斎と広重の展示を見て、浮世絵版画頑張ろう!と思う人の方が少ないのと同じです。多分。
人間は、言葉のアウトプットが得意な人と、図示によるアウトプットが得意な人に分かれる、なんて聞いたこともあります。自分は圧倒的に口下手の後者なのですが、AIアートに向いてるのは前者ではないでしょうか。なので、それぞれが得意な方法で表現活動できればいいじゃんって話です。
いずれにしろ発信するなら、どんな絵も誰かを不快にさせうるっていう自覚が入りますね。
あとは、便利な世の中、一つ一つの価値が分からなくなってくるけど、それっぽいもので満足できるならそれでいいんじゃないですか、絵も我々もそれっぽちの価値しかないです。
〜〜〜[2024.10.14.更に追記]〜〜〜
遂にAI生成が音楽にも
サムネを見て、ギョッとしました。今や、コンテンツ産業のあらゆる場所に生成AIがいるんだな。
最近lo-fi音楽のチャンネル増えてんな…と思ったら、こういうことだったのね。まあ正直、そう言うのはサムネみても聞かないんだけどさ。まだあんまグッと来んけんな…
「技術の発展が早すぎて俺らが議論する時間がない」って、ほんまそれ。なし崩し的にAIを受け入れさせられてる感覚さえある。
今後AIによる作曲が普及して、作品の良し悪しが『誰が作ったか』に戻っていくのでは、と言ってて、それもそれで腹立つ話だな…と思う弱小絵師です。
結局絵描きにどうしろと
イヤダイヤダと言っても鍵を開け放っていれば、普通に空き巣が入ってきますからね。本気で学習されたくなければ、透かしとか入れなきゃいけないんだと思う。
たいぎい!ダサいけんせん!と思っている弱小絵師のどたまをブン殴るような記事もありました。
シルバー先生だったかな?授業で、『業界の人間でさえ、絵の良し悪しをわかる人は少ない』って言い切ってて、何でかほっとしたというか、合点がいく部分があった。
そういう風土だと、当然のように生成AIが重宝されるよね。専業絵師じゃなくて本当に良かった、絵が嫌いになっていたかもしれない。
ここ数ヶ月は、XやInstagramに絵を投稿するのを前より控えてます。
やっぱりAIのアンチになり切れない
最近はプロンプトをガッツリ作り込んでMidjourneyやLeonard AIとかに入力しなくても、ChatGPTにこんなん描いてくれって言ったら良い感じに出力してくれるらしい。
パースが狂ってたり瓦がガチャガチャだったりするけど、悔しいな…と思うくらいには良い絵だと思ったんだよ。
AIが生成した絵に罪はないけど、AI推進派に飛び抜けて人格破綻してるやつがちょいちょいいるのが目につくんだよな本当に…
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