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秋田万歳を始めたきっかけのレコード

私はこの秋田県教育委員会が作った秋田万歳のLPレコード3枚が無ければ秋田万歳をやってなかったし、やりたくてもやれなかった。1970年代、最後の伝承者だった加賀久之助&吉田辰巳 両氏の秋田万歳、儀式万歳全十二段と噺、舞、秋田音頭、くずしなどが丸ごと収められているのはこのレコードだけだから。

秋田県秋田市の秋田万歳にはしきたりがあり、儀式万歳全十二段の詞章、声の伸び縮み、節、間合いなど全て覚えないと秋田万歳をやることが許されなかったからだ。全て覚えるためにはこのレコードが必須だった。

この秋田県教育委員会のBOXレコードは5枚組でそのうち3枚が加賀&吉田 両氏の秋田万歳。にも関わらずBOXタイトルは『秋田の番楽 ささら 神楽など』なぜ??盤面には『太夫 加賀久之助、才蔵 吉田辰巳』役割が逆!というオチつき。(正しくは『太夫 吉田辰巳、才蔵 加賀久之助』)完成したレコードを受け取ったお二人はどんな気持ちであっただろうか想像

そういった、人の手で物を作ることのエラーというかミスというのはあるよなぁと思いつつ。それはさておきこの尊すぎるレコードを作ってくれた秋田県教育委員会、佐藤久治氏を始めとした関係者の方々、加賀&吉田 両氏に心から感謝していて本当に本当にありがとうございます!!という気持ちでいっぱい。

このレコードは1974年頃制作されたものですが、それから50年近く経て、『ちゃんと届いてますよ。皆さまの思い。バトンは受け取りました。』と天国にいる方々にお伝えしたい。

#秋田万歳 #祝福芸 #門付
#秋田 #民俗芸能 #akita

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