いわきFCウェルカムボード部として活動して
はじめに
いわきFC及びファン・サポーターの皆様、J3優勝&J2昇格おめでとうございます!この記念すべき機会に、今年の私の活動を振り返るべく、筆をとりました。
なお本記事は、筆者自身の活動記録が主旨になっています。全体像については、Twitterにて「#いわきFCウェルカムボード部」で検索し、ぜひすべての部員の活動をご覧になってください。
私もまぜてくれるの?
私がウェルカムボード部の一員になったのは、いわきFCサポーターのアマキンさんの呼びかけと後押しがあったからでした。絵を描くのは好きだし、やってみたい気持ちはあったものの、遠方だから参加はできないとばかり思っていました。でも、そんなことはない、とアマキンさん。確かに、現地にいないと何もできないという時代は既に終わっているのかもしれません。
幼い頃、遠巻きに他の子どもたちが遊ぶのを見ていた時、「一緒に遊ぼうよ!」と声をかけてくれたあの子のよう。その一言で、見える世界が変わることもあるのです。ありがとう、アマキンさん。
「ありがとう」を言い合える関係
「いつもお手数をかけてすみません。」
毎回、現地で掲出をお願いするときに出る言葉です。1枚の絵を貼るだけでも、掲出の許可取りやプリントアウト、ラミネート、それに穴を空けて紐を通すなど、間違いなく何らかの手間がかかります。正直申し訳ない気持ちが大きいです。でも、手間を引き受けてくださる方々は、
「いつもありがとう。」
かえって、こうおっしゃいます。
私の絵を見てくれて「ありがとう」なのに、逆に「ありがとう」と声をかけていただくことがあります。
この活動を続けてきてわかったことは、「誰かを歓迎するって、一方的な関係じゃないんだ!」ということです。お願いをする側とされる側。歓迎する側とされる側、これから勝負をする相手どうし。大げさに言えば、その間に「愛」があるのだと思います。突き詰めていえば、一方的な関係でこの活動は成り立ちませんから、ずっとこの愛を保っていきたいと思います。その上で、愛ある相手に負ける気持ち、勝つ気持ちも忘れずにいたいと思います。
評価するのは自分じゃない
絵をはじめ、あらゆる作品の出来は、誰でも気にすることですよね。公の場に出すならなおさらです。私もよくよく気にします。私は、自分の絵を上手いと思ったことはありません。(可愛くできた、表情がよく描けた、などと思うことはあります。)
でも、公の場に出すものほど、おのれの評価はあまりあてにならないことを学びました。自分がとても気にしていたことに、誰も気づかなかったり、逆に自分が気にもしなかったことを褒めていただいたり……。そんなことがよくありました。その最たるエピソードが「てるてる坊主」です。
試合当日の天気が良くない予報が出ていた、9月3日の長野戦を控えた日のこと。ナリさんから、当日の晴天を願って、てるてる坊主の絵のリクエストをいただきました。すぐに描き、アップしました。てるてる坊主だけではつまらないし、浮いてしまうと思い、ハーマーとドリーを一緒にしました。けっしてテキトーではありませんが、背景もなく凝ってもいません。ナリさんがご厚意で、その絵をプリント&ラミネートし、当日のウェルカムボードと一緒に掲出してくださりました。
まさかこの絵に、ドリー直々にサインを書いてもらえるなんて。わかっていたら、もっともっと、気合を入れて描いたのに……。でも、それ以上もそれ以下もありません。あれこれ背景を描いていたら、ドリーはサインをしてくれなかったかもしれません。彼らの真意はわかりませんが、サインを入れてもらったことで、絵の中のハーマーとドリーもなんだか嬉しそうに見えます。
ドリーがサインを書いてくれた一部始終の様子は、YOKOTAさんのYouTube動画で見ることができます。↓
現物は、ナリさんの管理のおかげで、今後もホームゲームで掲出していただけます。彼らの直筆サインをぜひご覧になってください。
平ちゃんの目にとまった!
10月28日、YouTubeの特番で、平畠啓史さんが本活動について言及してくれました。
後から知ったことですが、放送中に「何、この恐竜?」というコメントがあったようです。これはきっと、とても重要なことです。いきなり、ハーマー&ドリーの可愛さに気づく必要はありません(笑)「どこのチームの何者なんだろう?」と、興味を持ってもらえた第一歩の合図のように思えます。
平畠さんが取り上げてくれたことで、この活動をしてきてよかったと、心から思えました。そして、これからも続けていきたいと、部員各々もそう思ったことでしょう。「ようこそ」の気持ちを、著名な人に肯定的に評価してもらえたこと。これには大きな意味があるはずです。平畠さん、ありがとうございます!
IWAKI WELCOME COLLECTION
以下、私が今年作ったウェルカムボードの記録を書きます。改まって自分の作品を振り返るのは、なんだか恥ずかしいですね。
ホームゲームだけではなく、アウェイゲームの際も不定期で、Twitterで個人的に絵をアップしていました。「絵が好きだから」という理由が一番ですが、「いわきFCのサポーターではない方々も、興味をもってくれたらいいな」という思いが芽生えてきたからです。
↑ おそらく、アウェイ画の中で一番好評だった北九州戦の絵。出来はともかく、なかなかおもしろいと自分でも思う。ギラヴァンツ公式の方からも「いいね」をいただいた。
↑2022年最後のウェルカムボード。チームを離れる選手たちの知らせに驚きつつ描いた。
今思えば春を感じるような仕上がり。選手やサポーターたちが、新しい世界を希望を持って歩めるよう願っている。
おわりに
「何のためにやってるの?」という問いに答えるなら、やっぱり「自分のため」なのかもしれません。これは、二度と来ない日の一瞬一瞬を楽しむ私なりの方法なのだと思います。私が楽しむことで、周りの方々を一人でも笑顔にできたら、それほど嬉しいことはありません。
最後にこの場を借りて、いわきFCウェルカムボード部の部員の皆様に感謝申し上げます。いつもありがとうございます。これからも、一緒に「ようこそ」の気持ちを表していきましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?