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取れない電話|A&A Japan7

駐在員に選ばれたとはいえ、英語が堪能だった訳ではありませんでした。

1年間の交換留学経験@SDSUで、聴き取りが上達し、日常会話が出来る程度でしたが、駐在早々にガツンとやられたのが電話でした。

電話番号を全く聴き取れない。

後でこの電話番号に…と電話の向こう側で番号を言われても書き留めれず、聞き返す前に相手はガチャンと受話器置き、プーという虚しい音が残るだけ。

アメリカ人は、数字の言い方も色々ですね。例えば、下の番号の場合、市外局番は3桁なので大抵はtwo, zero, sixと分かり易く言ってくれますが、

206-112-3400

112となると、one,one,twoになる可能性は低くく、

  • eleven-two

  • double one, two

そして、3400は

  • thirty four hundered

  • thirty four double zero

two zero six, eleven two, thirty four hundredって言うところでしょうか。

暫くは電話に出るのが嫌でアシスタントの女性に基本的に電話取ってもらう事をお願いしていました。でもやはり習うより慣れろ!追い詰めれれるとやるしかないですよね。直に慣れました。

仕事に関する英単語は増えていきましたが、日常生活や趣味となるとまた一苦労でした。

時々あるホームパーティーに呼ばれると、みんな趣味や応援しているスポーツチームや選手の話で盛り上がります。そんな時に壁の花ではダメですね。

語学の勉強=その国の文化歴史から話題のスポーツ、音楽や政治経済まで幅広く多少の知識を持っておくのが望ましいですね。駐在しても日本人社会の狭いネットワークだけに身を沈めないことです。

日本語が話せる海外の若者の多くのきっかけがアニメだとよく耳にします。「Youは何しに日本へ?」は、数少ない好きなTV番組ですが、2〜3年で日本語を話せる海外の旅行者には驚かされますね。

これからはAIによる同時通訳も当たり前になって来ます。でも自分の興味深い分野は、リアルタイムで自分の言葉でコミュニケーションを図り、海外の友人を増やしたいですね。

中学校の英語は、日常挨拶、買い物、旅行などの状況に応じた単語、会話ができるレベルで充分ではないでしょうか?

電話が取れるには英文学を訳す英語力は要りません。私の時代の英語入試は、英文学の読解でした。文学自体に興味や造詣がないと眠たくなるだけです。当時、英語の教科書や入試を主導していた先生は、基本的に英文学専攻だったからでしょう。

007をzero, zero, sevenと言うのは日本。イギリスではdouble-o-sevenですね。語学を自分のものにするには、自分の好きな趣味の話題から入るのが近道だと思います。

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