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鬼滅の刃 無限列車編【ちょっと寄り道】

仕事帰り、少し時間があいたとき
私は寄り道を楽しむ

今回の寄り道は、映画「鬼滅の刃 無限列車編」を観た


流行りものには首を突っ込むことにしている

コロナ自粛後、爆発的な流行りものといえば
「鬼滅の刃の映画」だ
その意味では映画館にも活気が戻っている


「鬼滅の刃」
私は自粛中にNetflixでアニメ版を全部観た


時代は大正ロマン
和と洋の文化が入り混じった、なんとも不思議な雰囲気を持つ時代

女性キャラクターの衣装が華やかだ

国立東京博物館で「きもの」展を観たけれど
大正時代のコーナーはことさら華やいでいた
和の着物に洋花や海外の景色など、モダンな柄が目をひいた


主人公の少年の羽織ものは
山奥の炭焼きの子とは思えないモダンな配色の市松模様

ブルーグリーンと炭黒の色合わせだけで鬼滅とわかる

この少年、竈門炭治郎(かまどたんじろう)は心優しい
元々は人間だった敵の鬼に対してさえも
「なぜダークサイドに落ちてしまったのか?」と思いやる

人のために頑張る少年を応援したくなる
成長を見守りたくなる


鬼滅のヴィラン鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の冷酷な支配にはゾゾっとするが、いでたちはマイケル・ジャクソンのようでカッコいい

鬼なのだけど、人間に紛れて、当時の浅草で人間の家族と共に暮らしている

背景に、関東大震災で倒壊した浅草の十二階が建っている
川端康成が愛し、江戸川乱歩が奇怪な妄想を膨らませた浅草とは、こんな雰囲気だったんだろうか?


ただ、今回の映画は鬼舞辻無惨との直接の話ではなく
アニメ版本編のつづきで、前半は列車に現れた夢を操る下弦の鬼を倒すというミッション
そして、後半は主人公の少年にはまだ到底歯が立たない上弦の鬼と、鬼殺隊の精鋭「柱」の煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)が、
その名のごとく、燃えるような魂の死闘を繰り広げる


この映画を観ないと、アニメの第二シーズンが始まっても話が飛んでしまう
と、息子がぼやいていた


仕事で訪問した家の幼稚園児くらいの男の子が、私に鬼滅の刃のリーフレットを見せてくれた。
「上弦の鬼がね」「下弦の鬼がね」と話しかけて来る

「おばちゃん、全部わかるよ」

幼稚園児とも若者とも話が通じる、とんでもなく世代を越えた熱狂ぶりに、フラストレーションの爆発を感じる

映画のテーマは…

胸を張って生きろ

己の弱さや不甲斐なさに、どれだけ打ちのめされようと

「心を燃やせ」


隣の座席で若い女の子がハンカチを握りしめていた

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