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笑顔と涙と感動と。人間らしく過ごした一週間。〜学生フラウィーク2022〜

あぁ、この色々な気持ちが入り混じった言葉を一体なんて表現すればいいのか。
全ての行程を終えた空港で、YouTube用に締めのコメントを撮った時、とっさに言葉が出てこなかった。

とりあえず、無事に終わった学生フラウィーク

この一週間は、「学生フラウィーク」と題してハイスクールフラコンペティション、カレッジフラコンペティション、そしてカ・ヒヴァヒヴァ・ハワイと三つのイベントがあった。

まずは、無事終わったことにホッとしている(実はこの後も後処理が沢山ありはするのだけれど)。

数ヶ月前はコロナの感染者数も落ち着き、5月にはカ・ピリナ・フラ・フェスティバルでクムフラ四名を招聘してイベントを開催できたので、コロナの心配は元々あまりしていなかった。

しかしある時点から「第七波」としてコロナ感染者数が激増。
今回ばかりは友人・知人・仕事関係など、色々なつながりの中で「コロナになった」という話を聞いた。

誰が罹ってもおかしくない状況下で、果たしてクムフラ(ハワイ語で「フラの先生・師匠」。今回のイベントで審査員を務めてくださった)は無事全員来日できるのか?コンペの出演者は皆何事もなく当日演舞できるのか?そして今回はコンサートもあったのでダンサーやミュージシャンが全員来られるか?
考えても仕方がなく、祈るしかないのだが、コロナについてはずっと心配だった。

この心配が消えるのは無事全員が来日した後。
出演者の中には残念ながら(本当に残念…コンペに向けてどれだけ出演者の方が練習しているのか、数年前だけど経験したことのある私にはその重みが少しはわかる)参加できない方も一部いたが、ほぼ全員の出演者が参加することができた。

そして、来日した方々は全員無事ハワイに帰っていった。
まずはこれが何よりだ。遠足じゃないが、「おうちに帰るまでがお仕事です」といったところで、大きな事故もなく無事全行程を終えたことにホッとすると同時に、感謝の気持ちでいっぱいだ。

あぁ、だから「おうちに帰るまでが遠足です」って先生たちは言っていたのか。


準備に奔走した1ヶ月

次に思うのは、「今回は本当に大変だったー!」ということ。笑

知り合いの出演者や先生など多くの方から会場で「元気ですか?大丈夫ですか?」と聞かれ、「そんな疲れた顔してる!?参加者に心配される主催者ってどうなの!?大丈夫!?」と思いながらも、確かにずっと疲れていて…。

終わらない仕事はもちろんのこと、プライベートでも決断の期限が迫っている事柄が何個かあって、本当にいっぱいいっぱいになっていた。

もちろんスケジュール管理に改善の余地はあるが、にしても、今回は仕事の量が多かった気がする。(とは言っても、終電帰りなんてことはなかったのでご安心を。でも就業時間内に終わる仕事量ではなかったため休日も仕事に費やして、ヘトヘトだった…ボーナスください!笑)

そんなこんなで、今回はずっとピリピリした感じで取り組んでしまっていて、「よかったよかった」と締めのコメントを無邪気に言うことができなかった。
今でもまだぐるぐるといろんな気持ちが渦巻いているのだが、全てのプログラムが終わった今、思うことがある。

それは、たくさんの人に応援してもらって本当にありがたいなぁということと、なんだかんだ人間らしく過ごしてるかもな、ということ。

みよ、このチケットの大群を。この写真×4は、お手伝いの方の力も借りてはけました。ありがとうございました。


たくさんの関係者に支えられて

そうなのだ。今回は本当に、多くの人に支えてもらった。

直前の一、二週間はスタッフのつながりの中からヘルプで来てくれた方が何名も。
私の家族からも、旦那と母親がそれぞれできることを手伝ってくれて、忙しい中のヘルプに感謝することしかできない。

それから、とある先生。ある日突然ピンポーン♪と会社のインターフォンが鳴り、差し入れを置き、事務所に上がることもなく去っていった。

お客様なのに、こちらの連絡が行き届かないなど困らせたこともあっただろうに、わざわざ足を運んでくださったのが本当に本当にありがたすぎて。
しかもスタッフも少ない日で、社長と二人、殺伐とした?雰囲気の中いっぱいいっぱいになっている時に(昼寝してたけど)こんな粋なサプライズをしてくださって。

改めて自分たちの仕事の先にいるお客様のことを思い出させてくれた。
目の前の仕事に気を取られてポジティブに働けていなかった自分が恥ずかしく、情けなくなり、いただいたエクレアを食べながら一人涙が止まらなくなってしまった。
本当にありがとうございました。


さらに、当日会場にいなくてもサポートしてくれている人は沢山いるのだ。
その一人がクムやダンサーの送り迎えをしてくれたSさん。
いつもお仕事で忙しい中、送迎を引き受けてくださっている(なんと自費で大きなバンも借りてくださっていて、本当に頭が下がる思いだ)。

いつも応援してくださるSさんに、最後の送迎の車の中で言われたのは「沢山の感動を生み出していて、本当にいい仕事だよ。本当に」というお言葉。
改めて人生の先輩からそんな風に言われると、「そうだよね、こんなに沢山の笑顔と涙と感動が生まれる仕事って、なかなかないかもしれない」と素直に思う。

B to Cの仕事だからこそ(実はB to Bの部分も結構あるのだが)、細かい問い合わせが大量にくるし、心無い人は心なかったりするので、きもちが疲弊することもある。
でもその分、人の温かさを感じる場面も数多くある。

なんていうかB to Bの仕事だと自分の仕事上での感動とか喜びはあるんだけど、心揺さぶられるほどの瞬間にはなかなか出会えない気がする(前職はB to Bの職種でした。その仕事も好きだったけど!)。

でも、今やっているフライベントで出会う感動の瞬間は、仕事とかを超えて、「人生の大切な1ページ」「心からの感動や涙」に出会う機会がすごく多いので、それはさすがナマモノのイベントならではだなぁと思う。

そんな瞬間や感動を作るのが仕事だから、確かに良い仕事なのかもしれない。(今回はちょっと疲れが大きくて、語尾が「かもしれない」になってしまう笑)

もちろん、ここに来るまでに出場者の方がものすごい努力と時間とお金をかけてくれているからこそ、こんな感動が生まれるので、自分たちだけで出来るものではないのだけど、スタッフがみんな辞めたら多分このコンペは無くなってしまうから。そこは誇りに思える自分でいたいなぁと思うのでした。

長い長いwしかしまだまだ書きたいことがあるのだよ。まとめ下手。



心も身体もよく動いた一週間

さて、もう一つ思うことは「人間らしく過ごしてたなー自分!」ということ。

新卒で入社した会社でお世話になった上司に言われて印象的だったことがある。

新入社員研修の始まりに毎回アイスブレイクの時間があったのだが、一度「今ハマっていること」を話す機会があった。
その話を後日上司にしたら、「何年も仕事だけしていると好きなことを忘れていってしまうものなんだよ」という趣旨の話をしてくれた。

仕事のことばかり考えていると、自分の好きなことやハマっていることなど、日常の小さな「好き」を感じる能力がどんどん落ちていってしまうのだとか。
好きなこと・やりたいことが常にいっぱいあった当時の私には衝撃的だったが、それを聞いて以来、心のワクワクを忘れない自分でいたいと気をつけている。

その点から言うと、「好き」とかのポジティブな感情だけじゃなくて、今回のイベントに至るまで「うあーーー」とか「なんで!!」とかネガティブな感情を持ってそれが表出してしまうこともあれば(そのとき一緒にいた方、ごめんなさい…)、舞台上で輝くダンサーやお客様が入っている様子を見て涙したこともあって、感情が忙しく動いた一週間だった。

少し前に『かみさまは小学五年生』という本を読んだのだが、人が人間界に降り立つ理由は、ネガティブな感情も含めて色々なことを経験したいからだそうだ。なぜなら天の上の国では前向きな感情しか経験できないから。

それがどこまで本当かは分からないけど(考えるのも野暮だよね)、そう思うと、このイベントが終わるまでの私はすっごく人間してたなーと思う。

元々あまり怒りの気持ちを持たないタイプだと思っていたけど、今回は沢山イライラしてしまって反省もしている。
まぁでも、心が動かない日々を過ごすより、一日一日を必死に生きていたということで、今回は良しとしよう。

これを食べなきゃカレフラは締められない!うますぎラーメン


そして最後のつぶやき

とりあえず全部終わってよかったー!
いや実は全然後処理&その他の仕事がたっくさん残っていて、全然気が抜けないんだけどね!
そして会社の状況も依然として厳しいままなので心配ごとは尽きないんだけどね! 

でも、最後のコンサート「カヒヴァ」で、席がたくさん埋まっているのをみて、そしてカレッジフラの優勝者の皆さんが本当に楽しそうに踊っているのをみて、ホールの脇で涙が止まらなくなったのでした。
自分達の企画に共感してくれて、実際に足を運んでくれて、貴重な時間を使ってくれて、そして楽しんでもらえて。なんてありがたいことなんだろう。

この一週間に関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

舞台袖はスタッフの特等席!


追伸(noteに追伸なんてあるの?)

書く習慣』という本の中で出会った「文章の上手い下手ではなく、どれだけ自分をさらせるかが読んでいて楽しい文章かの分かれ道」という主張。
「こんなに元気のない部分まで書いてネット上にさらしていいのだろうか…?」と思いつつ、こんなに色んなことを感じる一週間もそうないと思ったので、思い切ってぐちゃぐちゃな感情を書き殴ってみました。こんな長文読む人がいるのだろうか。読んでいただいた方、ありがとうございました。

おわり。

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