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慣れつつありつつ。

すっかり時が流れてしまった。

5月が終わるではないか!何ということだろう。

私は今日も、生きることができた。

まとめてしまうと、毎日そんな風に感じている。

ここに来てからすっかりと別の人生が始まってしまったような、何だか日本にいた頃のことがほぼ白黒写真のような、誰とも近くなくて、すべてが変わってしまったような、そんな感じがする。

ここで暮らす、私たち家族だけが、切り取られて新しい場所にはめ込まれていて。

この1ヶ月は、また色んな変化があったなぁ。

娘たちの学校が始まった。
最初のオンライン授業に付き添えたおかげで、実際の通学はそこそこスムーズに、娘たちも怖じ気づかずに、通い始めることができた。
まだまだ英語がわからなくてかなり苦しい思いをしていて、金曜日になると気力も体力ももたずに休んでいるけれど、学校自体は楽しいみたいでひと安心。

私も仕事が始まった。
ほんと、この歳になって、何してるんだろう!?というくらい、初心に返り、生きる日々。

仕事場の窓から見える、山より低い位置に浮かぶ雲、透き通る湖が放つ光。息を飲むほどに美しい景色、何故わたしはここに居るんだろうかと、ただ何度となく問う。

いくつの人生をも生かされているような、錯覚か現実かも、わからない不思議な感覚。

きっとそんなことに意味はなく、答えも今はあってもなくても、ただここに生きているだけなのだけど、

私は問い続けて足元を確認せずにいられないのだ。

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