スリランカ サーフトリップ Day5 #1

昨夜はあまりにも早く寝入ってしまい深夜に目が覚めてしまった。
外の空気でも吸いに行こうと思って外に出てビックリ!空は満天の星空です!
大袈裟ではなく、まさに天然のプラネタリウムでした。

そのまま時間を忘れて夜空を眺めてました。双眼鏡では月はハッキリ見えても、輝く星は見えません。当たり前ですが・・・この時ばかりは、むしょーに天体望遠鏡が欲しくなりました。

結局、そのまま朝を迎(むか)えてしまい気がつけば・・時刻は早朝の4:00!
B(ビー)を起こし、身支度を整えて、早朝のサファリツアーの準備をします。

a.m.5:00早朝サファリ・ツアー開始です。
この早朝ツアーに参加した目的は、夜行性のスリランカヒョウを見るためです。
このヒョウはどうしても見たかった。何しろレアですから・・
朝と夕方は野生動物が活発に活動する時間帯。なので・・
運が良ければスリランカヒョウに会えるかもしれません。

では、出発です。We will go!

パーク内では、経験豊富なガイドさんが慎重(しんちょう)に辺(あた)りを伺いながらジープを走らせます。ジープの存在に慣れているとはいえ野生動物を刺激しないようにソロリソロリとジープは進んでいます。と、ガイドさんが何かを発見した様子!

ガイドさん『10時の方向を見てごらん!』
オレたち『えっ!? ヒョウ?』
ガイド『違うよ。鳥。キンパラだよ。』
オレたち『キ、キンパラ・・』

ガイドさん『ほら、あれはスリランカの国鳥だ。』
オレたち『国鳥!?』
ガイドさん『そう!セイロンヤケイ(Sri Lanka Jungle Fowl)!』

気がつけば周りには数台のジープの姿が・・

ガイドさん『これらのジープは、スリランカ・ヒョウ狙いのジープだな!』

ガイドさんはある事を思いついたようにジープをゆっくりと走らせました。
どうやら、ヒョウが目覚めて水を飲むために向かうであろう水場に先回りしているようです。水場に到着。数台のジープも続いてきたようです。

しばらく待ってみると・・

ガイドさん『おっ!あれ見てみろ!ほら、あそこだ!』

オレは双眼鏡でその場所を注視します。

オレ『オォー!B(ビー)ヒョウだよ。あれ!』
B『えっ!マジちょっと見せて!あっ間違いないヒョウだー!』
オレ『キャプテン!ヒョウだー!』
ガイドさん『だろー!』

ガイドさん『その向こうには水牛だな!』
オレたち『ワオ!いかついなぁー!水牛!』

野生のヒョウは写真で見るよりも体が光り輝いているように感じた。朝日を浴びていたからかもしれないけど・・それはそれはとっても美しかった。文字通り全身ヒョウ柄。足の先まで模様が入っているなんて・・一生分のヒョウ柄を一度に見てしまったようだった。しかし、キレイだなぁー!

ヒョウは群れで行動せず単独行動が多く、とても見つけにくく、野生動物の宝庫と言われているアフリカでも、圧倒的に遭遇率が低いレアな存在なのだそうだ。が、ここヤーラ国立公園では高い確率で会えてしまうという。それは・・
ヤーラ国立公園内のヒョウも単独で行動するのは同じだけど、1匹あたりのテリトリーが小さいので、結果・・敷地内の25頭から30頭がほぼ近い場所で密集して生息しているような生態系になってるそうだ。分散して生息しているアフリカなどの他の場所に比べ、遭遇の確率が高いのには、そういう理由があるようだ。
それでも発見するためには、ヒョウのことを知り尽くしているガイドさんの存在は必須だった。

スリランカヒョウに遭遇して気をよくしたオレたちは宿に戻り急いで朝食を済ませた。今日は、これから・・
海岸線を走ってもらいながら何ヶ所かのサーフポイントをホッピング(hopping)してもらう予定にしているからだ。時間があればゴール/ガル旧市街も見てみたいけど・・何かとバタバタ騒々(さわが)しい朝だった。

帰りのパーク内でも、『オレは動物よりも鳥の方が好きだなぁ!』と言っていたジープのドライバーが珍しい野鳥を見つけてはその名前を色々と教えてくれた。

オレは教えてもらった野鳥の名前を忘れないようにメモを取りながら双眼鏡と肉眼で観察するという作業を繰り返していた。
超レアだぞ!と言っていた ”セイタカコウ(Black-necked Stork)” が遠くの水辺にいれば教えてくれて・・・
愉快な鳥だぞ!と黄色いマスクをしたような ”キトサカゲリ(Yellow Watted Lapwing)” を教えてくれて・・・
あの鳥はツノがあるんだ!と ”カササギサイチョウ(Malabar Pied Hornbill)” という鳥を教えてくれた。
とにかくガイドさんの豊富な知識と沢山の種類の鳥たちに驚くばかりだった。
スリランカでのバードウォッチング目的の旅も相当に楽しそうだ!

そうして、ジープのドライバーにお礼を言って、入り口ゲートに止まっていたツアーバスに乗り込みヤーラ国立公園を後にした。


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