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#パラオ ダイビング❗️ニュードロップオフ‼️

ニュードロップオフへとエントリーするためにタンクを背負ったままボートのヘリに座りタンクの重さを利用してバク転の要領で海へとドボン!と入水した。入水する時に手でゴーグルを押さえ、入水時の衝撃で海水がゴーグル内に入らないようにすることもシッカリ教わった通りにできた。入水直後に見えていたのは白いブクブクした泡だけだったが時間が経って視界がクリアになってくると海中の様子がおどろくほどに鮮やかに広がっているのが見渡せた。そして、どこまでも続いていそうな海の中のブルーの世界。そこには、色彩豊かな熱帯魚たちが泳いでいる姿があった。

『うわぁー!何これ。キレイだなぁー❗️』

入水した辺りは、初心者ダイバー用にロープが張ってあってそのロープを伝いながらより深くまで潜っていく。

ダイビングの時の呼吸は息を吸う時も吐く時も口でやるのだが、普段陸上で生活していて口で息を吸うことがまったくなかったので、ロープを伝って徐々に入水を始めた時、オレはかなり焦っていた。普段の習慣で鼻で息を吸おうとしたけど…その鼻がゴーグルで塞がっていて空気を吸えなかったからだ。冷静に考えてみれば、ボンベを口に咥えているんだから…口で息を吸って口から吐くに決まってんだけど…あの時は、ホント焦った!

深さも徐々に深くなっていよいよ頭のてっぺんまで海水に浸かっちゃうよぉ〜って時にハッ!として口で息を吸うことに気がついたのでパニックにならずに済んだけど。その点、ナオは冷静に行動していたようだった。

インストラクターのサキさんを真ん中にして左右にオレとナオが位置する形となった。横一線で並び3人でシッカリと手を繋ぎ、足ヒレをゆっくり動かしながら海中へと深く潜っていった。このポイントで3人が潜った深さは一番深いところで約12メートルだった。体験ダイビングで体験できる深さが12m前後だからだ。

それでも、12mの海の中は多種多様な生き物たちの宝庫だった。このポイントも含めて、パラオのダイビングは海流の流れを利用してダイバーが移動していく“ドリフトダイビング” が主流だった。このポイントは比較的に流れが緩やかだとは聞いていたが…それでも水が線のようになって早いスピードで流れている様子がハッキリと確認できた。

サーフィンをやっている時にも水の流れ(カレント)を考慮しながら、良い波に乗るために試行錯誤するんだけど…海の中の世界でも同じようにカレントを考慮し、ポジションを決めながら魚を見ている。これこそが自然と調和するってことだろう。バーチャルリアリティー(VR)が絶対に追いつくことができない現実世界なんだな。

そうやって進んでいくと前方に黒い塊(かたまり)が見えてきた。サメ⁉︎ それは子供サイズのサメの集団だった。どうやら昼寝の時間らしい。あとで聞いた話なのだが…サメは本来臆病な生き物で、よっぽどのことがない限り人を襲うことはない。らしい…サメがおとなしいってことにも驚きだが…こうやって固まって昼寝をしているってことにもビックリ!もっと獰猛(どうもう)だとばかり思っていたから。サキさんは見慣れた光景だろうけど、オレとナオにとっては野生のサメと数メートルの距離で顔を付き合わせるなんて初めての体験だったから…内心ビビっていた。

おやっ⁉️あれは⁉️ …ウミガメだ!

当たり前のようにオレたち3人の斜め前方を泳いでいる。サンゴ礁の隙間から見え隠れするように、色とりどりな熱帯魚の姿も見える。アカネハネゴイハダカハオコゼ なんかは好奇心の強いサカナたちだった。

サキさんはダイバーとしての経験も長く、様々な場所で潜っているけど…

『パラオほど多種多様な海洋生物を見れる場所はないよ❗️』と豪語していた。経験豊富なダイバーのハートをもガッチリつかんで離さないパラオの海の魅力は、まだまだこんなもんではないらしい。

体験ダイビングのオレとナオにとっては贅沢すぎる初ダイビングとなった。所要時間は約45分。水深の浅い場所で、しばらくジッとして体を慣らすこともダイビングにとって必須なのだ。この時は、なんで⁉︎ ジッとして動かないんだろう⁉︎ って疑問には思っていたが…あとからサキさんにその理由を聞いて納得したのだった。

無事、ボートに戻ってきたオレたちにサキさんは…『2人の様子を見ていて大丈夫そうなので、2本目はブルーコーナーへ行きましょう❗️』と言ってくれた。

『やったぁー‼️』

興奮冷めやらぬオレとナオだった。



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