セブ島 語学留学 Day35(モアルボアル#7)

予想どおりとはいえやっぱりタクシーは爆走型だった。セブシティまでの道を熟知(じゅくち)しているとはいえ、混雑している市街地などを除く道では平均80〜100kmで飛ばしまくっていた。こういった状況での車内には会話の声はなく。沈黙(ちんもく)だけが流れていた。助手席のオレは事故だけは起こさないように祈るような気持ちだった。

とは、言え・・・やはりそこはベテランのタクシードライバーなのだろう。慌てる様子など微塵(みじん)も見せず確実にセブシティまでの距離を縮めてくれていた。オレたち4人は寿命が縮まる思いだったが・・人々が集まるような町の周辺は予想通りの大混雑だった。それでも飛ばせる道は目一杯アクセルを踏んでくれたおかげで、タクシーは予定時間よりも10分程早くセブシティに到着した。ふぅ〜!まるでジェットコースターのようだった。ホッとする間もなく、ここでひとつ問題が発生した。タクシー運転手から、モアルボアルからセブシティまでの料金を請求されたのだ。こちらとしては先払いで支払済だ。と主張するが、どうも話しが通じない。営業所の所長と直接電話で話をしようと運転手さんに電話をかけてもらうが電話はつながらない。
”こっちは所長に前払いで支払済だぁー!”って、突っぱねたい気持ちだったけど・・4人で相談して運転手さんに料金500ペソを支払うことにした。悪いのは所長であって運転手さんではないので・・というのが4人の考えだった。
聞けば・・運転手さんは家族との約束があるから、今日はどうしても早くモアルボアルに戻らないと行けないらしい。本当はセブシティまでの配車は断りたかったのかもしれなかった。雇(やと)われの身とはいえ、以前はサラリーマンだったオレにはその気持ちがよぉ〜くわかってしまうだけに同情してしまう。
『大変なところ、遠くまで運転してくれてありがとう!』4人からチップも渡した。タクシーが無事故・無違反で安全にモアルボアルに帰り着くことを願った。

オスロブの時と同様、今回もかなり遅い時間(22:40)にセブシティに到着した。
Joliby(ジョリビー)で遅めの夕食を済ませた。長い1日だったし、色んなことがあった1日だったけど3人とも疲れた表情も見せずに楽しかったねぇ〜!を連発し終始、笑顔だった。行き当たりばったりの旅だったとはいえ、3人には結構ハードルが高かったんじゃないかな!? って心配してたから・・3人の笑顔にホッと胸を撫で下ろすような気持ちだった。
ショッピング・モールのタクシー乗り場では少し待たされたけど・・24時半すぎには学校のあるタランバンに到着した。カフェテリアの前で解散しそれぞれの部屋へと帰って行った。

メルアドを聞いていたアーノルドとロッキーにも”今日は一日ありがとう!無事に帰って来たよー”メールを送った。

『今度はひとりで遊びに来いよ!欧米からのダイバーが沢山集まるモアルボアルの夜のパーティーは最高だゼェー!』とアーノルドがオレを誘えば・・・
『カズは結婚して、日本に奥さんがいるんだから悪い遊びに誘うな!』と家庭持ちのロッキーがアーノルドにクギをさしてくれていた。今日1日の中で幾度(いくど)となく繰り返されたやりとりだった。
モアルボアルの山側に在住している二人だが・・
ロッキーがイギリス人とフィリピン人とのハーフで、アーノルドはメキシコ人とフィリピン人のハーフだと言っていた。しっかり者のロッキーと、陽気で弟気質のアーノルドは実は迷コンビだったのだね。この二人に出会わなければ今回のモアルボアルのショートトリップが、こんなに充実して楽しいものにならなかっただろう!
いつかまた、二人に会えることを楽しみにしている。

Thank you my friends!   I really appreciate that!
(2人とも本当にありがとう!すごく感謝してるよ!)


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