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イスラエルとパレスチナ、エルサレムを混同し続けてしまうので調べてみました

10月7日にパレスチナの武装組織ハマスがイスラエルに対して大規模な攻撃を行い、突如として始まったイスラエルとハマスの軍事衝突。

ニュースの記事を読み返し、ここまでなんとか認識できたが、ニュースになるたびに、イスラエルとパレスチナのどちらが国なのか、エルサレムなのか、イスラエルなのか、そもそも何のニュースをやっているのか、何度でも忘れてしまうので、覚えたことをメモしていきます。


現状の把握


「パレスチナ地域」で起こっている、ユダヤ人が多く住むイスラエル国と、アラブ人が多く住むパレスチナ国との対立。「パレスチナ問題」と言われているように、イスラエルや世界的な視点でパレスチナ(国?地域?)に問題を抱えているという見方なのだろうか。

パレスチナ自治区のガザ地区を支配しているハマスがイスラエルを攻撃した後には、アメリカのバイデン政権がイスラエル支援を表明していて、今後イスラエル軍がガザ地区を侵攻することが考えられています。

地理的には、周辺の国にレバノン、シリア、ヨルダン、エジプトに囲まれてイスラエル国があり、イスラエル国の内部にパレスチナ国が位置しています。

ユダヤ教、イスラム教、キリスト教のそれぞれが「聖地」と主張しているエルサレムという場所はイスラエルの支配下にあります。

1948年、アラブ人の住んでいたパレスチナ国にユダヤ人がイスラエル国を建国してからは長い紛争を続け、1993年、1995年にパレスチナ自治に関する協定が結ばれ解決するかにみえたが、たびたび武力衝突が起こっています。

歴史的背景

第二次世界大戦中に、迫害を受けていたユダヤ人。ユダヤ人が自分たちの国を持つことが、同情的に国連勧められると、パレスチナ国のアラブ人の反対を押し切ったままイスラエルが建国されました。それが原因となり、第一次中東戦争が勃発し、パレスチナのアラブ人が難民となりました。

イスラエルの建国から対立が生まれたパレスチナ問題ですが、その起源をたどると
ユダヤ人は2000年前のローマ帝国に滅ぼされてから、国を持たずに、ヨーロッパ各地に移住してユダヤ人離散となりました。それから、各地で差別や迫害されるようになっていました。ユダヤ人は知識や階級で強い影響力があったこと、イエス・キリストを十字架にかけたのがユダヤ人であったことなどを理由に差別や迫害の対象となりました。
そして19世紀になってユダヤ人はパレスチナ地域に建国しようとする「シオニズム運動」が起こりました。

パレスチナ問題を複雑にしたイギリス


第一次世界大戦中に、イギリスはユダヤ人にパレスチナ地域での国家建国の支持。しかし、その前にはアラブ人にパレスチナ地域を支配していたオスマン帝国からの独立を約束していました。さらに、フランスとはパレスチナを含む地域を山分けする協定も結んでいて、これはイギリスの「3枚舌外交」と呼ばれています。

結果的に消滅したオスマン帝国の領土は、イギリスとフランスが山分けした。
パレスチナ地域はイギリスの領土となり、1920年からはパレスチナはイギリス委任統治となりアラブ人が住んでいた。

1948年からの始まった中東戦争は、イスラエル側のアメリカ・イギリス・フランスとアラブ人側のソ連やエジプト、サウジアラビア、イラク、ヨルダン、シリア、レバノンを含む戦争となった。
1967年には、イスラエルが国際法上認められていないところまでパレスチナを占領していき、イスラエルは軍事的にも力をつけていきました。かつて迫害を受けていたユダヤ人が加害者の立場になっているようです。

その後、1993年オスロ合意、2000年のシャロン元首相の行為、2006年パレスチナ・ハマスの台頭、2017年米トランプ政権のイスラエル寄りの政策、などイスラエルとパレスチナの和平交渉は困難な道を辿っています。

日本への影響

現状、日経平均株価が急上昇、急降下しているように影響があるようです。
他国の情勢不安になると、機械やエネルギー、物流に影響が出ていたように、今後も似たようなことが起こるのかもしれません。中東といえば、石油の産油国が多いので、原油価格の高騰から連鎖した影響が考えられそうです。

その他


参考にしたサイト
NHK https://www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic015.html

https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji97/

ベネッセ進研ゼミ


イスラエルにもアラブ人(イスラエル人)が20%住んでおり、国内でも問題が起きている。
イスラム教:20億人の世界中の人々が信仰する。言語は様々。中東やアフリカでのイスラム教人口比率が高い。レバノン、シリア、ヨルダン、エジプト、それぞれ国内の90%以上が信仰
イスラム国ISIS(ISIL)とは関係なし。イスラム国はシリアに拠点を置いている。

語句まとめ


パレスチナ:パレスチナ地域でもあり、パレスチナ国もある
パレスチナ地域:キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の聖地であるエルサレムがあり、3つの宗教は共存関係を維持していた
パレスチナ国:アラブ人が住み、イスラム教を信仰している、1994年以降は、国ではなくパレスチナ自治区とされている
イスラエル国:ユダヤ人が建国、ユダヤ教を信仰しているユダヤ人が住む。しかし、人口の20%はアラブ人(イスラエル人)がいてイスラム教を信仰している
パレスチナ問題:イスラエルとパレスチナの対立
エルサレム:キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の聖地
ユダヤ人:基本的な定義があり「ユダヤ教を信仰する人」のこと
アラブ人:アラビア語を使うエジプト、サウジアラビア、シリアなどの人々っでイスラム教徒が多い

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