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ピクミンから学んだ人生のダンドリ術


7月に発売されたNintendo Switch「ピクミン4」
前作から10年ぶりの続編ということで、大変楽しませてもらいました。
と言っても、私は3年前にピクミン3を初プレイしたばかりなので、3年ぶりのピクミンでちょうど良いスパンでした。

かわいいピクミンたちの宿命

ピクミンといえば、宇宙生物であり、その愛らしい姿と赤・青・黄色などの見た目で、ゲームをやったことがなくても知っている人が多いキャラクターです。

しかし、ピクミンの愛らしいキャラとは裏腹に、ゲーム内容は弱いピクミンを集め、凶暴な敵に立ち向かうといった、喰うか喰われるかのサバイバルゲームです。ピクミンたちが食べられる姿はトラウマになりそうなくらい哀しいです。
また、生物として勝ち残るために、資源を集めたり分配したりと、兵隊のようにピクミンを制限時間内にいかに振りかけるかがゲームの醍醐味となっています。

ダンドリチャレンジで効率化を学ぶ

本編の中に組み込まれているミニゲーム「ダンドリチャレンジ」。
本編よりもシビアな時間設定がなされ、制限時間内にアイテムの回収や敵の討伐が課せられています。

これがなかなか難しい。
はじめに兵隊となるピクミンを増やすことに奔走すべきか、身の回りにあるアイテム回収をしてムダな時間を減らすべきか、シチュエーションがさまざまで悩まされます。
結局、どちらもほどよく行うというのが答えで、ピクミンの数を増やしながらアイテム回収を増やしていく、という同時進行をしていかなければならないのです。

仕事と一緒である

ピクミンの数を増やすことは、自身の能力を上げること、コネクションを作ることと同じ。仕事で自己研鑽をして作業の量や範囲を広げていくのと同じで、これからやること、できることを身につけ準備しているのです。

アイテム回収や敵の討伐は、作業や仕事の実践。決められた時間内に処理していくこと、自分がリーダーとなって、仕事を割り振ったり、自分にしかできない仕事をこなしていくのです。

自己研鑽と実践という2つのタスクを同時にこなしていくことが、本当に難しい。能力を上げることに注力すれば、作業時間がなくなってしまってアイテムを回収している間にアイムアップと、まさに宝の持ち腐れです。
反対に、身の回りのタスクを積極的に行っていると、効率が悪くていつまで経っても終わらない、気づけばピクミンが全滅、といった悲惨な状況になってしまうのです。

ゲームの攻略としては、はじめに全体を見渡してアイテム(資源)とピクミン(人員)、敵(障害)の配置の確認を行うことです。導線を見つけて、最短距離の確認、敵を避けたり、不必要なタスクを行わない、やらないことを決める、といったことがゲームクリアの肝です。
めちゃめちゃ仕事っぽい。

しかも、ピクミンに仕事を指示して、しばらく時間を置いてから仕事を終えた様子を見にいくと、しっかりとサボっているピクミンたち!厳密には仕事を終えるとその場にたむろして休憩?次の指示を待っているのです。
指示待ちピクミン!従順すぎる。

他にも、ピクミンの特性に合った作業や敵の討伐もかなり仕事っぽいですが、シザイの運び方も仕事っぽいです。
シザイ回収や建築はどんなピクミンでもできる仕事なのですが、たくさんのピクミンで一気にやるのか、それとも少人数でも時間をかけて仕事をやるのか選択できるのです。

時間はあるけど人員を割きたくない時に、誰でもできる仕事を少数のピクミンに割り振っておくと、別のタスクで動き回っているうちにシザイの回収や建築を終えてくれます。

誰でもできる仕事だけど時間のかかる仕事!って妙にリアルです。

ちなみに、ダンドリチャレンジ、うまくいった時は、あれほど足りなかった時間がウソのように余ります。

人生のダンドリは難しい

ピクミンのダンドリチャレンジは割と得意だった私。しかし、人生のダンドリはそうは上手くいかない。

うまくいかない理由は大体わかっています。

目標設定が甘い

これに尽きます。

そもそも人生の目標がないのです。
今日できることを精一杯行っているだけ。
よくいえば、ボトムアップ型。
毎日出来ることを継続したり、増やしたりを時間のある限り行っているだけです。

ピクミンというよりはアリの巣を作っているよう。
石や壁があれば避けて、巣を広げていく、闇雲に広がっているだけです。

なので、やりたくない仕事があれば避けるし、やりやすい方や楽な方に逃げていく。やりたいことは特にありません。

そうやっていくうちに、人生の中のいろいろなステージでの制限時間がギリギリとなっていく。特別やりたいことでもないことに時間を消費している。気づくのは制限時間がなくなってからです。

スキルは満遍なく広げていくよりも、何か一つのことに特出した方が後半に有利になります。むしろ、一つのことに特出したときに、他のスキルやできることが一気に広がります。

後悔する人生を歩まないためには、やりたいことを見つけ、やらないことと我慢することを区別していくことです。

人生の目標が決まっていれば、何事も判断がしやすく、時間の無駄を省くことができます
やりたいことに向かって努力や邁進することができます。
やりたくないけどやらなければならないことには取り組まないといけません。
目標に対して余計だとわかっていれば、避けたり、やらないという判断ができます。

心の中に常に目標を抱き、自己研鑽と実践を繰り返していく、これが人生のダンドリチャレンジです。

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