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しばれキャンプフェスティバル③ ~ソロキャン編その1

ソロキャンのはじまり

さて、ここからが本番のソロキャンである。ゆったりと流れる時間。チェックアウトを気にせず、隣のバカップルが口論しながら慌てて片づけをしているさまを見ながらコーヒーをいただく。至福の時だ。

買った薪をくべてご機嫌で焚き火を燃やしていたところ、なんかバチンとでかい音がして、自分の太もものあたりが暖かくなりだした。しばらくして、盛大に火の粉が飛んで買ったばかりの山ガール風スカートに穴があいていることに気が付いた。ワークマン製のお気に入りジャケットも穴が開いている。会社に来ていくぐらいお気に入りだったのに。

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スカートに穴が開いているのはまずい。そして今回着替えはインナー以外持ってきてないのである。あきらかに不審者である。

近くにユニクロとかないかな、、、と思ってキャンプ場の人に聞いたところ、車で7-8分のところに洋服屋があるということだった。経路をしらべたところ、徒歩では46分だった。私は、天を仰いだ。

さて、洋服に穴が開いていても昼飯は食べなければならない。そして夕飯の食材も買わなければ。私は意を決してそのまま街にでることにした。

不審者、街に出る

この町は、水がおいしいことで有名らしく、そこかしこに湧水が飲める井戸がある。夏なんか喉の渇きをいい感じに癒してくれそうだ。今真冬だけど。
水がおいしいので、日本酒とか、そばとかも名物らしい。昼は外食しよう、と意を決して通りがかりの蕎麦屋の暖簾をくぐる。煤だらけのジャケット着てスカートに穴が開いた不審者を店に入れてくれて感謝。
奮発して天せいろをいただきました。揚げ物うめー

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途中道に迷ったりイッヌに盛大にほえられたりしながらスーパーに到着。高級霜降り和牛ステーキ(半額)をゲット。半額だから欲張って二個買っちゃう!そして片道20分以上かけてキャンプ場にもどる。

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極寒!シャワー室

さて、昨日から風呂に入っていない。このキャンプ場から車で11分のところにスーパー銭湯があるそうだが徒歩では2時間近くかかるので、あきらめて場内のシャワー室を使うことにした。シャワー室自体はキレイだったが、水圧がすごい弱い。寒さに震えながら少ないお湯で体を洗っていると、ついにお湯がでなくなって水になった。

嘘だろ、こんなの嘘だろ…!目を開けてくれよ、フォウ!

みたいな感じでひとりカミーユごっこをして湯沸かし器の復活を待ったが、いつまでたっても水がでるばかりだった。私はフォウの復活をあきらめて水を止めて体をふいてシャワー室を出ることにした。

飽食鉄板焼きフェスティバル

さて、焚き火というのは偉大だ。暖もとれるし、ろくにランタンを持っていない状況下では光源にもなる。

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焚き火のもう一つの大事な要件として、調理台として使えるというのもある。今日は焚き火で霜降り和牛を焼いちゃうぞ。よく熱した鉄板にスパイスを振りかけた和牛をon!焼けたらそのまま箸でつまむ!

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ぶっちゃけ生焼けで中が冷たかったが気にしない!
食べすすむうちになんだか飽きてきた。なんか焚き火臭いし。
あー、なんで私二切れも買ったんだろう。普通に赤身肉がよかったなぁ。

ついうっかり欲張りすぎて食べ物を多く入手してしまい、結果あとでちょっと後悔するというのはよくあることだが、こういうときにいつも
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という格言を思い出す。
まじでSORENA、と先人の智慧に心の底から同意。

主食は米を炊くのがめんどうでアルファ米のエビピラフにした。したらばこのエビピラフちゃん、このキャンプで一番うまくて圧倒的優勝であった。なんでアウトドアで食べるインスタント飯は死ぬ程うまいんだろうね。

白い奇跡

さて、調理中一つ目をそむけていたことがあった。

それはなんだか死ぬほど冷え込んできており、周りで子供らが「ねぇねぇ、パパー!雪が降っている!!」と騒いでいたことである。

雪が降ったからといって調理を止めるわけにはいかないので気のせいだと自分に言い聞かせていたが、食事が終わって自分の椅子を見たらなんか雪だか雹みたいな氷の粒が見えた。
おい、こんなところで白い奇跡起きるんじゃねぇよ。(号泣)

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焚き火の勢いを強めて暖をとっていたが、そろそろ薪が切れそうだ。私はあきらめてテントに引き揚げることにした。

<④につづく>

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