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市販品からヒントをもらう

コンヌツハ!ホルケゥです( 'ω' )ノ
紙で作るアンティークミシン、大まかな設計はほぼ出来上がったので、問題点を洗い出して使用する材料を変更中です。
現在出てきた問題点は、やはりミシン本体の立体です。

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・ミシン部分を姉に粘土細工で作ってもらってるが、手作業のためどうしても大きさや形に歪みや誤差が出る。
・外注のため時給相当のコストが発生する。
・粘土は白いのでスプレー等で塗装する必要が出てくる


こんなところでしょうか。

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特に大きさの誤差は、ミシンの針が接地したりしなかったりで仕上がりに影響してきます。

紙から曲面を作る難しさ

「曲面を含む立体」は、ペーパークラフトが最も苦手とする分野かもしれません。直方体や三角は紙でも割と簡単に作れるのですが、球体やミシンのような曲面を含む立体を紙で作ろうとすると、とんでもない数のパーツ数とのりしろが必要になります。
僕はミシンを紙で作ることを早々に諦め、姉に粘土で作ってもらうという逃げを打ちましたが、可能なら全ての立体を紙で再現したいと思ってるので、なんとか良い方法はないかと模索してました。

市販品を試作してみた

自分で考えても良いアイデアが浮かばないとき、僕は市販のキットを研究用にいくつか買ってヒントをもらうようにしてます。
紙で作るアンティークミシン。なんと既に先駆者様がいらっしゃいました。

ワンダフォー!!早速買って作ってみましょう!!!

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届きました。ハガキくらいの大きさでとてもコンパクトです。

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なるほど、1枚のシートにパーツをレーザーカットして、ブリッジ(極小の継ぎ目)で繋げてるのですね。これなら輸送中にパーツがシートから抜け落ちることもなく、梱包も薄くコンパクトになりますね。よくできてるなぁ。早速次のキットにも取り入れましょう。

さて、ナイフでブリッジを切って、シートからパーツを取り出していきます。
早速組んでみましょう!

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あらかわいい。手乗りサイズ。

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シルバニアには使えませんが、どっちかというとシルバニアの世界で子供たちがおもちゃとして遊ぶサイズです。

このキットの素晴らしいところは、ミシンを何層もの厚紙を貼り合わせることで立体的に再現してるところでした。

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模型の世界では「バターアンドブレット」と呼ばれる製作法です。文字通りパンにバターを塗り重ねるように、何層もの板を積層することで立体を再現してます。
厚紙自体にも色がついてるので、塗装の必要がありません。
複雑な立体はこれでいけるんじゃね?と早速採用することにしました。

断面にも色のついた厚さ0.5mmの色厚紙も欲しくなり探しましたが、残念ながら個人向けには販売されていないようで、どうしても見つからなかったのでこれは不採用。
今まで通り木目のテクスチャを印刷したシールを厚紙に貼り、レーザーカットして断面は絵の具で塗る(レタッチ)路線でいくことにしました。

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ちなみにこのキット。パッと見は作りやすそうですが、製作難易度はウルトラハードでした!
パーツが極小&極薄で、製作中にちょっと力を入れるとポッキリ折れたりちぎれました。パーツの凹凸を組み合わせる箇所もありましたが、凹凸の深さが約0.5mmとあまりに浅く、組んでもすぐに外れてしまい悪戦苦闘しました。
「めっちゃ作りにくい!!自分ならこうするのに」という、マイナスからのアイデアも得られたので、結果的には作って良かったです。やはり自分のキットはより簡単に、より作りやすくという方向で行くことにしました。

市販品から製作のヒントと、より作りやすくするための改善点を得られたので、早速自分のキットに反映させていこうと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました┏○))ペコリ

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