2024年上半期に良かったもの・ことを紹介する
挨拶
こんにちは、poniyamaです。
記事を書くのはとても久しぶりですね。
Twitterのいいね欄がクローズドになってから時間が経ち、みんなもう言及しなくなってきている。しかし僕は今も新鮮に怒っている。他人のいいね欄から良い情報やツイートを得ていたからだ。サンクラでもそうしていた。基本的に他人を勝手にキュレーターとして扱って生活している。よって本記事では僕が2024年上半期に良かったと思ったもの、ことを記す。
ツイート
良かったツイートを紹介する。画像付きツイートは対象外とする。
上半期とかいいつつ、良かったツイートをちゃんとブックマークに保存するようになったのが最近なので最近のツイートばかりになってしまった。
良いツイートを紹介するだけなので貼り付ければそれで済む話だが、ブログという体裁にしている以上僕の所感も書いた方がいいと思ったのでそうしている。
ごまさんのツイート。このツイート本当に凄すぎる。マジで意味がわからなすぎるのに身体の芯にスッと染み込むような生活の親しみがある。そういった前半の親しみから突然不条理な世界が展開されるあたり、その手のサブカルマンガみたいだ。出てきて○○だった、とすることもできたはずだが、出てきた、で終わっていて潔い。上半期ベストツイート
バイブさんのツイート。これもめっちゃ凄い。ニコニコ動画が使えなくなった時に発せられたツイート。元ネタはサマーウォーズのラストシーンで絶望的状況に追い込まれたナツキにドイツの男の子が自分のアカウントを使ってほしいと申し出るシーンだ。その感動的なシーケンスから出たとは思えないほど情けなく恥ずかしい姿が表現されている。しかしそれでいて不思議と勇敢さを感じさせる不思議な趣がある。
setsuna__さんのツイート。シンプルでめっちゃ良い。まず「イク」ってワードがそれ単体で面白すぎるが、その響きの面白さに頼り切らないシチュエーションの妙がある。授業中寝てた友達という存在もどこか懐かしく抒情的な響きがある。
スガハルさんのツイート。ワイシャツの下から大騒ぎするランキングとまったく同じ手法で、もう原典から18年経つが色あせない。対象がDJ論となっていることによって普段皆が辟易している対象を破壊する痛快さすらある。(機材の上で乾杯するなとかはDJ論ではないがそれはこの際どうでもいい)
ボニアさんのこのツイート。めちゃくちゃ面白い。9いいねしかついてないのが信じられない。万バズでもいい面白さだ。元ネタはレジェンド兄さんというアカウントが投稿した画像にあった「キュウリのリンゴ、キュウリンゴ」というツイートだが、これが虹夏ちゃんの「だから見せてね、ぼっちちゃんのロック、ぼっちざろっくを!」にかけてある。キメの部分である「キュウリンゴを!」の部分が省略されていることによってツイートの残響が読み手の想像力に一任されているというのがとても深い効果を生み出している。素晴らしいツイート。
以上。
アニメ・映画
僕が最近見たってだけで最近の作品とは限りません。
劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』
いや~~~これね、、、本当に、、。まずは、本当に素晴らしかった。ウマ娘というシリーズ作品でありながら、ストーリーとしてはかなり独立していてこれだけ見てもちゃんと話を全部楽しめるようになっている。ロードトゥザトップを先に見たほうがいいという説もあるが、僕は見てなかったけどめちゃくちゃ楽しめた。
テーマがめちゃくちゃスポ根であるにも関わらず、特にスポ根的精神で生きてきた訳ではないジメジメの我々にとっても最大の共感を持って鑑賞できるような表現だった。それはオタクに忖度しているということではなく、ジャングルポケットの直面した壁が、複雑な現実の事情などではなく純粋な己自身との闘いとして描かれていた点が作用しているのだろう。友との切磋琢磨、その中で感じた壁は自分であったという王道な展開ながらも、一切ダレることなく走り抜けてくれた。また、最後には超克の時が訪れるが、それは内的に完結するだけのものでもなく、周りのプレイヤーも巻き込んだ大きな渦となっていく。どこまでも熱く、そして真摯な語り口だった。
また、フジキセキの存在、そしてその描き方は本当に美しかった。ジャングルポケットに夢を見せた張本人であり、かつ物語の中盤で再び導きの光となる。選手生命のピークが過ぎたことによる哀愁と、それでも尚内に秘めた熱い煌めきが魅力的だ。ジャングルポケットが己という壁にぶち当たっている時、フジキセキは師として友として前に現れるが、フジキセキもまたジャングルポケットという吹き込む新風に影響を受けているのだ。その描き方が本当に爽やかで、気持ちが良かった。
もっと書きたいことあるけども、とりあえず上の感じです。本当に良かった。
ハァ...ハァ…このペースで書いていくと息切れするのでここからはもう少しコンパクトに行きます。。
TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』
二期がすごい二期がすごいと言われ続けていたのでやっと見ました。
10話、いや~~”10話”のアニメでしたね、、以下ネタバレあり。
ターボがその素直さから「ターボの知ってるテイオーは諦めたりしない」と地雷を踏み抜くの、テイオーにとっては現実の自分を見限る苦悩に対して引っかかっている最後の一欠片を直接撃ち抜くセリフだから、その瞬間では激昂に値するほど苦しい一撃だと思うが、それでこそターボが自分が走る姿で諦めないことを証明するという行為の鮮烈さが際立っていくのが本当に素晴らしいと思った。ターボはテイオーからしたら名前を間違えるほど印象が薄い相手だが、それでこそ「追うもの」と「追われるもの」の対比、ましてはその影響関係が常に反転しうるものだという競争社会のポジディブな基本原理を示しているようで本当に美しかった。
ちょうど先日aespa(K-POPアーティスト)の来日公演に奥様に連れていかれて見てやっぱ自分の輝いている姿を見せて人に夢を見せる、人に勇気を与えるってあるんだなと思ってたところだった。(ベクトルは全然違うけども)テイオーがああいった姿を見せてくれてマックイーンに力を与えるのは本当に納得感があったしちゃんと腹落ちした状態で感動できた。もちろんテイオーとマックイーンの関係性には困難からの回復という側面があるからそれだけで語るのは全然違うんだけど、それでもやっぱり自分の背中を見せて人を導くという在り方には共鳴するものがある(リトルウィッチアカデミアでずっとシャリオが指針になっていたのも同じ)
見てください。
映画『トラペジウム』
正直見るのすごい怖かったけど、良かった。乃木坂(本当のアイドル)の人が書いた小説が映画化されたもので、アイドルという概念の清濁を挑戦的に描いた作品だった。ポスターはなんかキラキラした感じだがまったくそういう作品ではなかった。この作品から僕が感じ取ったのは、「偽物だと思っていたものの中に本当のものがいくつも散らばっていることがある、そういうものが人生だ」というような主張だ。これにはとても共感する部分がある。結果は後からついてくるというか、まさに後からついてきたものこそが結果であるというか、あたりまえのことを循環して表現しているに過ぎないかもしれないが、目的論的な獲得が「成功」であり「全て」であるということはないんだ、というのが表現されていたのがとても共鳴できた。万人に勧められる作品ではないのだけど、良かった。
TVアニメ『ガールズバンドクライ』
め~ちゃ良かったね。マルチメディア展開されている一連のコンテンツ群の中のアニメの部分。屈折を抱えた少女たちが集まってロックンロールをやるというバンドものをフルCGでアニメ化した意欲作。主人公が常にフルスロットルのぶっ壊れた暴走機関車で、その勢いで周りを破壊しながら進んでいく痛快(?)な作品だった。正直主人公はずっと無茶苦茶なのだけど、その青さが高校生!って感じで良かったな(オッサンの感想)。年上キャラの二人も22歳と20歳でまだ全然若いので大人キャラが諫めるといったシーンもあまりなく(正確には、諫めていてもできてなくて結局正面衝突してる)、等身大でぶつかっていく様が描かれていたのがよかった。
CG作画も本当に良かった。昔のCGアニメのカクカクな感じは全くなく、キャラが動く動く。コミカルな演技から繊細な表情まで、良くできた作品だった。CGアニメの新たな時代の到来を告げる作品だと言っても過言ではない。
アンチ商業音楽を掲げているわりに展開される楽曲群がバリバリ商業エンタメ楽曲なのはなんなんですかという意見もあるだろうけど、そこはさ、まあ、エンタメアニメだしさ、、、しょうがないよ。
https://www.disney.co.jp/movie/remember-me
『リメンバー・ミー』
テンポが良くてダレてるシーンが一つもなかった。映像表現も軽快で、色遣いも華やかだった。すごく楽しくて最後めっちゃ泣いた。大仰なことはなく、純粋に愛の話をやってくれたのが良かった。家族を大切に、というテーマがかなり強烈だったので少し驚いたが(家族には良いものも悪いのもあるので)、全体としてはすごく良かった。
『コードギアス 奪還のロゼ』第1幕~第3幕
コードギアスの正当続編であり、新主人公を据えた新作。今第3幕まで公開されていてこれがめっちゃ面白い。みんな興味なかったでしょ?正直僕もそうだった。「コードギアスの新作ゥ~~?ww復活のルルーシュがもう同人誌みたいな感じだったじゃん~~wこれ以上なにやるのォ~~」って思ってた。正直ね。
でも観に行ってみたら本当に面白かった。これ苦しいのが、予告編では面白いポイントがわからないようになっていて、実際その面白いポイントを最初に言ってしまうと初見の驚きが半減してかなりもったいない感じになってしまうのだ。なのでなんか宣伝が煮え切らない感じになっている。本当に面白いのに。ディズニープラスで配信していて劇場4幕に追いつけるようになっているので見てください。
劇場アニメ『ルックバック』
正直この作品についてはゴチャゴチャ言うことはもう無いのだけど、これだけは書いておこうかな。ルックバックという作品には、クリエイター讃歌的な側面があると思うし、原作では自分も結構強く感じた。そしてそれについてクリエイター様がクリエイターぶって感想を言って気持ち良くなりまくってるみたいな冷笑もたまに見る。しかし、この『ルックバック』、映画版は構成こそ全く同じであるものの藤野の極めて個人的な人生の物語に終始しているように自分には感じられた。そのミクロな感情の機微と友の遺した経験や記憶への向き合いにフォーカスして丁寧に描いているような印象を受けた。めちゃくちゃ良かったです。haruka nakamuraありがとう。
映画『化け猫あんずちゃん』
なんかすごい古い短編の漫画に女の子の新キャラを追加して映画化したアニメ作品。本作はフランスと日本の共同制作ということになっていて、背景美術をフランス側が担当しているらしい。夏の息遣いを感じさせる瑞々しい背景美術が展開されておりとても良かった。加えて、ロトスコープという手法をとって作られた作品で、実際に役者さんが演技をしてそれを録画してその実写映像からアニメを起こしているらしい。たしかにキャラクターの動きには生っぽい”重たさ”があり、キャラクターの立体感を高めていた。
そして単純にあんずちゃんが可愛い!もっさりした猫がゆっくり動くというだけで可愛いが、先述のように動きの妙がありとても小気味良い。それだけで観にいく価値がある。
肝心の物語だが、主人公のかりんちゃんには様々な事情があるが、それらは"解決"こそされなかった。しかしあんずちゃんとの一夏の経験を経て、一皮むけた状態で今後彼女は向き合っていくだろうという前向きな気持ちを与えてくれた。夏に相応しい爽やかで暖かな作品に仕上がっていた。夏休み映画ってこういうことだよなと思わせてくれた。
音楽
リリースが2024年6月以前の良かった音楽を紹介する。
コサメガ - 「風のような声のような」
めちゃくちゃすごい。疑いなく2024年上半期ベストアルバム。
ポップスの軽やかなサウンドと共に小気味良い譜割りの歌詞が跳ねる、とても爽やかで軽やかで、それでいてどこか懐かしい想いを感じさせる一枚。どんなリスナーも優しく包み込む広い懐のサウンドが展開される必聴のアルバム。ボーカロイドカルチャーに吹く春風。
「劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』オリジナルサウンドトラック」
作品についてはアニメの方で話すけど、めちゃくちゃ曲良かった。
ピーナッツくん, 月ノ美兎 - 「Birthday Party」
ピーナッツくんのアルバムめっちゃ良かったね。その中の一曲。月ノ美兎さんの声も透き通るような質感で大変素晴らしい。
XG - 「WOKE UP」
めっちゃカッコイイ。これライブでも見てきたのだが、メンバーのラップがライブアクトでもバチバチ決まっていてものすごい実力を感じた。
lilbesh ramko - 「nichijou:loopmania」
lilbesh ramkoさんは声が本当に良いね。淡々と歌い上げるパートの声の質感はもちろん、叫ぶようなパートで歪んだ声もカッコイイ。
zeroth - 「STRIKE FIRST」
めちゃくちゃかっけ~
Tennyson, Lesile - 「Dolphin」
テニサンの新譜良いね
Moore Kismet - 「huemor me」
Sable Valleyから出たMoore Kismetの新譜、めちゃくちゃカッコいい。
激しさの中に静かに煌めく青い光みたいなものが感じられて美しい
Actress - 「Statik」
Actress新譜出て嬉しい。今回も真夜中に部屋の電気暗くしてネットしながら聴きたい感じで最高
Iglooghost - 「Tidai Memory Exo」
Iglooghost新譜キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
めちゃくちゃ嬉しい。Lei Line Eonよりも硬質な感じが出てていいね。XYZっぽいサウンドに若干戻った感じ。サーカス東京でやったリリパにも行ってきた。正直クラブで聴きたい音楽ではないかな、パンパンすぎて嫌だったし。音がデカい空間にソファ置い聴きたい。
このへんにしておく。キリがないので。
最近良かったこと
絵を再開して続けられています
まだまだ良かったもの、良かったことあると思うけど6000字になってしまってもう誰も読まない領域になってきたのでここまでにします。
またお会いしましょう
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