「遊んでくれて、ありがとう」
一昨年のお正月。
祖母の家に、親戚らが集まった。
いとこの子ども(4歳・女性)に誘われ、カードゲームなどで一日中、遊んだ。大人だから、遊んであげたのだ。
その子が帰るとき、ほかの親戚らは玄関まで見送っていたが、私はめんどうくさくて、奥の部屋で、一人ぼーっとしていた。
すると、その子はわざわざ私のところまで来て、
「きょうは遊んでくれて、ありがとう」
と言ったのである。
その瞬間、遊んでもらったのは、私だったことに気づいた。
彼女が大人で、私が子どもだった。
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