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心地のいい疲れ/2024年春に本を出す(第15話)

本格的にエンジンをかけ始めた1ヶ月前に比べると、進みはゆっくりである。ここ最近は午前中に起き、昼前に事務所へ行き、19時くらいまで原稿整理をやっている。ぶっ続けでやるのは、やはり7時間が限界であるようだ。来週の目標であった執筆も順調に済ませ、残すところ「あとがき」のみとなる。それも明日(今日)には取り掛かる予定である。原稿もレイアウトを考えながら、もう一周くらいはした方がいいだろう。加筆するところも何箇所かある。それは来週あたりになるだろうか。
あとは参考文献のチェックだ。巻末に載せようと目論んだが、リストを作るとなると一苦労である。以前、Xで「本は参考文献から読む」という話題が盛り上がっていたこともあり、気になってはいる。「変態」はそこから読むらしい。わたしの場合そんなことはしないが、参考文献があるのが嬉しいというのは理解できる。そういった読者への細かな配慮がその本の価値を高める場合がある。だからこそ手を抜いてはならない。あくまで読者のために、最後まで全身全霊で作り上げたい。
紙の原稿になって、1週間ほど経つだろうか。毎日7時間は原稿に向き合い、ほどよく疲れている。悪い気はしない、眠りにもつける。休みが1日もないので、そろそろ休日を用意した方がよさそうではあるが、心地のいい疲れがわたしの身体をパソコンや紙の原稿へ向かわせる。少しずつ仕上がっている実感もあり、やり甲斐も出てきている。要するに楽しいのだ。このまま若干の疲れを引き連れながら、入稿まで転がり落ちていきたい。
出来上がった暁には、浴びるほど酒を飲み(そんなに飲めない)、泥のように眠りにつきたい。あとは勝手に売れてくれさえすればいい。大袈裟だが、この本に生き死にを賭けている。大売れしてもらわねば困る。そのためにはいい本にすることだ。丁寧に根気よく作っていく覚悟だ。

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