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How To Start English Conversation①Mind Set

【Preface】

Hello, Japan from Australia!
ケアンズからお送りしています、ゆずぽんのPonglishレッスン!

今回の記事は、オーストラリアにワーホリに来て、最初に私を雇ってくれた日本食レストランkushi(@kushicairns)での学びやら同僚からの相談への回答やらをまとめたものを、一般向けに書き直したものです。(ちなみに日本食レストランを名乗ってはいますが、マネージャーは韓国人だったので、基本的にやりとりは英語でした)

この①では、日常英会話を楽しむためのマインドについて書きました。
waitressとしてに限らず、その辺の人に話しかける時も私は同じ感覚でやってるので、英会話を楽しめるようになりたいのであれば、これをその辺のビーチにいる機嫌良さそうな人とか、マーケットのお店の人とかにも実践してみると、だんだんこなれてきます。テストのスコアが取りたいんじゃなくて、英会話が楽しみたいなら、口から慣らしてしまえホトトギス、という訳です。

【If you want to speak English, do it.】

サッカーが上手くなりたいからって、いつまでも走り込みだけしてたらいつまで経ってもボールはうまく扱えるようにならないですよね?マラソン選手にはなれるかもしれないけど。

英語も同じことで、英語を喋れるようになりたいなら、しゃべるしかないですよね?

のっけからスパルタでごめんなさい!まだ閉じないで!!
学校英語とか、単語とか文法の勉強を軽んじているわけではないです。スポーツでも基礎トレは大切。そんなの誰だって知ってます。私自身、帰国子女でもなんでもないところから、「もう8年くらい住んでるのかと思った」と言われるくらいには”喋れる”ようになったのは、学校英語を骨の髄まで叩き込んだ過去があるからです。

問題は、「やりたいこと(want)」と「そのためにやらなければいけないこと(have to)」とのバランスです。

「いつか喋れるようになれたら…」といつまでも来ない未来を夢想して、楽しくもない基礎練習だけに時間を使い、結果「がんばったのに喋れない」と挫折感だけ覚えて、英語から離れる。
そんな風にはなってもらいたくないんです。だって、勉強を好きなように好きなとこからやれるって、学校に行かない大人の特権だと思うから。

英語嫌いからワーホリで海外を満喫するくらいになった人間としては、そんな悲しい英語との別れを少しでも減らせたらと思って、これを作りました。

英語の授業中いかに気配を殺して指名されないようにするかに全力を尽くしていたような小娘が、どうやってネイティブの友達とのおしゃべりを楽しめるようになったのかは、また機会があれば書きたいと思います。


【Basic Mindset】

ここでは、私の思う「英語を話すことに対するハードルを下げる考え方」を紹介していきます。まえがきでは「喋れるようになりたいなら喋れよ」なんてキツイことを書きましたが、私にも人の心、というか日本人の精神性はあるんです笑。

  • 間違えたくないな

  • 変な英語使ってたら恥ずかしいな

  • 何も言えなくなっちゃったらどうしよう

  • ちゃんとした発音じゃなくて通じなかったら怖いな

  • 私の英語が拙いせいで相手に不快な思いをさせたら嫌だな

この辺は無くなったわけではありません。ただ、これらを少し和らげる方法を3つ身につけただけです。

  1. 日本とオーストラリアの背景の違いを知る

  2. 引き際を決めておく

  3. 全部を自分の英語のせいにしない

このマインドを持つに至ったエピソードなんかも交えながら、詳しく紹介していきます。

【1. The Background of Australia】

オーストラリアは、日本と違って、「道で出会った人の母語が違う」のがある程度当たり前の国です。そもそも移民でできた国なのでね。

日本は、「道ゆく人の母語は大体同じ日本語」が前提になってるから、想像しにくいかもしれません。私の中の日本人感覚では、「この人たちよくこんなアクセントも強くて、なんなら表現力にも乏しい自分達を雇って普通に一緒に仕事するなぁ」と思ってしまうことも。でも、この国にとっては「母語が違う人と仕事すること」はごくごく当たり前のことなのです。

さらに、オーストラリアがセカンドビザ、サードビザとワーホリに対して積極的なのは、外国人労働者がいないと回らないからです。つまり、短期間の経験不足・英語力の未熟なスタッフに対してもある程度の耐性がある人がほとんどです。私も何回温かい声をかけてもらったかわかりません。

参考までに、現在の私のバイト先は、ケアンズが地元の家族によって経営されていますが、同僚の出身国は中国・アルゼンチン・フランス・シンガポール・ノルウェー・フィリピンと、それはそれはさまざまです。みんなアクセントがあるし、なんならローカルの年配の方の英語の方が私には聞き取りにくい。
例えるなら、東京で日本語学んだ後に、青森で暮らし始めるようなものでしょうか。埼玉育ちの私がいきなり青森に行っても、多分地元のじっちゃんばっちゃんの言うことはわからないと思います。母語だけどね笑。そのくらい、「英語」と一口にいってもバリエーションはめっちゃあるんやで、と言いたいだけです。青森に喧嘩を売りたいわけではありませんので、悪しからず。

そんなわけで、この国の人は外国人の英語に慣れてるし、対日本に関していえば、欧米に比べれば地理的に近いこともあって割と親日です。しかも私の元バイト先は日本食レストラン。日本文化なり日本食なりをある程度好んできてくれてる人が9割なので、話しかけるハードルは正直めちゃくちゃ低いかったです。自分や、自分の国に興味を持ってくれている人となら、話しやすいのは当然ですよね。

さらにさらに、とあるオージーから聞いたことですが、この国ではウェイトレスとかサービスをする人に横柄な態度を取る人は軽蔑される、くらいのマナー意識があるそうです。

コンビニ店員さんは会計マシンじゃないし、ウェイトレスは注文マシンではないんです。

私もあちこちでいろんな人と話して、日本人からすると「結構踏み込んだ質問をすげー適当にしてくるよな」みたいに思うことはちょこちょこあります。
でも逆に考えれば、それが普通なのがオーストラリア(ケアンズ?)ってことなので、私たちが「これ聞いても失礼にならないかな」と思うようなことは大体失礼でもなんでも無いです。聞かないほうが失礼くらいに思っとくらいでちょうどいい。

【2. Decide Time To Leave】

これは私も使っていることです。自分で「引き際」を設定しておくこと。ちょっと硬い英語を使うと、Precausionですね。

pre(あらかじめ)+causion(気をつけておくこと)=予防策

具体的には、

「2回聞き返してもわかんなかったら”ごめんわからない”って正直に言う」とか、
お店でのことなら「他の人に助けを求める」とか、
観光でなら「Google翻訳の力を借りる」とか、
日本人は読めばわかる場合が多いので「自分のスマホに打ち込んでもらう」とか、

自分の中で聞き返す回数制限を設けて、意思の疎通ができなかったときにどう対処するかを決めておくことです。その時のフレーズが口から出てくるようにしておくとさらに安心です。

たとえば、

Sorry, I don't understand. Let me get another staff.
ごめん、わかんない。他のスタッフを連れて来ます。
I'm sorry but let me use Google Translate.
ごめんなさい、Google翻訳を使わせてください。
Could you please type it down here?
ここに打ち込んでもらえませんか?

とか、こんな表現でしょうか。私は割と日用品の名称がわからないことが多いので、Let me show you a picture! って言って画像を見せて、英語でなんて言うかを教えてもらってます。

インド英語がネタにされるくらい聞き取れないのは英語学習者界隈では有名だ(と勝手に思ってる)けど、自分の英語力云々じゃなく、純粋に相手のアクセントがきつくてわからんってこともあるので、大人しく諦めてください。もし時間があるなら、後で「あれなんて言ってたの?」って復習すれば5億点です。失敗から学ぶのが一番早い。

自分の英語のアクセントが気になって英会話に消極的になってしまう人には、だいじろーさんの動画がめちゃくちゃおすすめです。

これはだいぶ誇張してるし、面白さに振っていますが、同じ「英語」でも、国民性とアクセントがこんなに違うことを学ぶには最適な動画だと思っています。何より面白い。

ちなみに、以前ちょっとだけタイの方と英語で会話する機会がありましたが、本当にこんな感じの可愛いアクセントでした。

【3. Protect Your Heart】

話しかけて仏頂面で会話が弾まない人はすごく少ないし、いたとして、あなたが原因ということはあり得ないです。
「お腹空いてるだけでこんなに機嫌悪くなるなんて精神年齢3歳なのかな☺️」とか「生理2日目なのかな☺️」「昼間よっぽど嫌なことがあったんだろうな。3年ぶりの旅行なのにホテルが取れてなくてきったねぇバッパーに止まる羽目になったとか☺️」とか、まあ勝手に適当な理由を心の中ででっち上げとけばOKです。思うのは勝手なので。

キュランダというケアンズの観光地のカフェでバイトをしていた時、アイスクリームの注文についていろいろ聞いてくる老夫婦と遭遇した時のことです。
最初からあまり虫の居所がよくなさそうな気がしつつ、それでも精一杯にこやかに接客をしていました。ただ、彼らのイギリスアクセントが私の耳と相性が悪く、何度か聞き返してしまったのと、ちょうどタイミング悪く彼らが欲しいタイプのコーンを補充していなかったことで、裏手の倉庫までコーンを取りにいっている間に痺れを切らしたのか、そのご夫婦は立ち去ってしまっていました。

その後彼らと私のやりとりを見ていたチーフに一応報告をしました。すると予想外の回答が返ってきたのです。

I'm sorry the customers left while I went to the backyard to get some cones for them.
-You don't have to feel sorry! They were not our customers, that's it.
ごめんなさい、コーン取りに行ってる間に行っちゃったみたいです。
-謝ることないよ!彼らがうちのお客じゃなかった、それだけだよ。

自分が「お客様は神様マインド」に支配されていたことに気付いたのはこの時です。
その後レンタカー屋さんでのバイトでも、フロント業務中に同じようなアドバイスを受けました。

If customers are not happy with your offer, it means our service is not for them. They can find another one.
もしお客さんがあなたの提案に満足しないなら、それはうちのサービスがその人たちのためのものじゃなかったってこと。彼らは他を探せばいいんだから。

やってくる人全員に対応しようと思わなくていいんだ!!!
言われてみれば当たり前なのですが、当時の私にとっては目から鱗でした。

これは英会話に限らず、人間関係全般に言えることですが、
出会い頭から相手が不機嫌なのはあなたのせいでは絶対にないし、そんなクソ客にあなたの大切な心をすり減らして差し上げる義理はありません。
なんでもいいから他人から自分の心は守りましょう。態度に出せってことじゃ無いからね!

そうかと思えば、強面なだけで、こっちがにこやかにHi! How are you Sir?って声かけたらCouldn't be better!なんて、にっこにこの笑顔で返してくれる人もいたりします。こっちがびっくりする。本当に。どっちが元気もらってるのかわかったもんじゃありません。

【Bonus:The most impressive words from the customer】

最後に、英語を話す時の気後れとか怖気付いてしまう人に向けて、お客さんからもらった言葉をシェアしておきます。

I'm sorry, but I don't understand what you want, so let me get my manager. Sorry for my poor English.
-No problem at all! Thank you for your effort.  We can communicate with each other because you learned our language.

ごめんなさい、欲しいものがよくわからないので、マネージャーを呼んできます。英語拙くてすみません。
ー全然問題ないよ!がんばってくれてありがとう。君が僕らの言語を学んでくれたから、会話ができてるんだよ。

英語学習に行き詰まってる時に言われてたら泣いてたかもしれません。だいぶ酔っ払ってたおっさんから言われたことだとしても、そんな風に言ってもらえるとは思ってもみませんでした。いつも「うまく言えなくて/聞き取れなくてごめんなさい」と思っているタイプだったので。

その後も、話を聞きに来てくれたマネージャーに、
She is doing pretty well! I like her smile!とかフォローみたいなことも言ってくれて、聖人やないか…🤦‍♀️と内心思ってました。

【Postscript】

お世辞だろうとマナーだろうと、自分が英語をがんばったことを、他の誰かが認めてくれるって事実だけでもうなんでもよくない?
変に穿った見方をするより、その心遣いに感謝した方が、よっぽど健全だと思うのです。

「英語力を褒められてるうちはまだまだだw」みたいな論調もたまに見かけますが、万人が英語ネイティブになるべきだなんて思わないし、むしろこれだけ日本語とかけ離れてる言語で、意思の疎通ができるレベルにまで持っていった自分を誇って何が悪いんじゃ!!!と万年反抗期の叫びでこの記事を締めくくりたいと思います。

②では、より具体的な会話をスムーズに進めるための表現をご紹介していきますので、お楽しみに!

Thank you for reading!
Hope to see you soon!

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