中古車販売に必要な資格は?有効な資格やサービスは?【これだけでOK】

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これから中古自動車販売店を開業しようとする方には、色々な疑問が出てくると思います。例えば・・・

・中古車販売を始めたいけど、そもそも資格って必要なの?
・開業後に取得したほうが良い資格やサービスとかあるの?


その他としても・・・

・中古車ってどこから仕入れるの?お客さんからの買取だけなの?
・中古車販売店を応援してくれる団体とかないの?

など、多岐にわたる疑問だらけかと思います。

そんな方たちのお役に立てる記事になるよう、簡単ではありますがザックリまとめておりますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。

では、参りましょう!(^o^)/


そもそも資格はいるのか?

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■古物商許可の申請が必要です
有効期限:無期限。更新はナシ(R2.01現在)

※古物許可取得時期によって、営業所の再届出が必要です。

許可申請場所:営業所所在地管轄の警察署にて申請。申請から許可まで約2ヶ月は見ましょう。

一般的に「古物商」と言われる資格です。
中古自動車販売には必須の資格となります。

逆に言うと、これだけで最低限大丈夫です。

但し、この記事を読んでいる皆さんには事業を成功させて欲しいので、後半まで読んで下さいね。

法人での取引をするのであれば法人として申請します。

個人事業主として取引をするのであれば個人名での申請になりますよ。

申請時には記事後半に紹介する「オートオークション入会」の場合も考慮して「行商をしようとする者であるかどうかの別」欄は必ず「行商する」にマルを付けましょうね。

「行商しない」で申請すると営業所以外での古物商案件は一切取り扱いができなくなります。

当然営業所ではないオートオークション会場でのクルマの売り買いや、出張クルマ買取り、イベント出店での販売なども無許可扱いや営業の制限違反に該当し、重たい罰則もありますので注意しましょう。

古物商許可申請時には、取り扱い13品目中の「自動車」を必ず選択します。

また、昨今の顧客ニーズは多様しているので、それらに対応できるよう追加で申請すべき品目は下記の通り。必須ではありませんが、自動車だけに使える許可申請ではないので、色々申請しておいて損はないですよ。

●自動二輪車・原付

クルマの売買だけにとどまらず、バイク等の案件も間違いなく発生します。
車体、タイヤ、マフラー、エンジンなど多岐に対応しましょう。

●自転車類

これも同様ですが、発生する可能性ありです。車体及びパーツ類に対応。

●事務機器類

言わずもがな、この品目もあれば良いでしょう。事業所を運営するにあたりあっても悪くはありません。
パソコン、コピー機、ファックス、シュレッダーなどに対応。

●機械工具類

自動車と言えば整備、整備と言えば道具です。

本格的な整備工場ではなくとも、簡単な整備は必要かと思います。
こちらも売買できるよう申請するのが得策でしょう。

●道具類

DVDや日用品に対応するこの品目も一緒に申請しましょう。

●書籍

これも関連しますね。クルマやバイクの書籍も扱えれば便利です。

●金券類

イベント時の特典として取り扱う可能性あり。

●衣類

レーサー関連の商品、スーツ、ヘルメット、手袋等も取り扱えたほうが幅広いニーズに答えられ、良いと思います。

●時計・宝飾品

クルマやバイクに関するメーカーなどの時計、宝飾品も扱えると良いでしょう。

取得しておいた方が良い「資格」は?

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皆さんの中古車販売事業の継続、顧客ニーズに対応するための資格はこちら。

■自動車リサイクル法引取業の登録
クルマを廃車として引き取る際に必要になります。

有効期限5年、更新あり

許可申請場所:都道府県知事。役場で手続き。

近年は新車からながーくクルマを乗る方も増えてますよね。
イコール、買い取るクルマは・・・。ですよね。

■自動車リサイクルシステムへの事業者登録
上記の自動車リサイクル法引取業の登録とは別途に、事業者登録が必要です。

引取業登録をしている場合、電子マニフェストによる引取・引渡報告が必要になります。

■フロン回収業者登録(自動車リサイクル法)
エアコンにフロン使用

有効期限5年、更新あり

許可申請場所:都道府県知事又は市長。役場で手続き。

■自動車解体業の登録 ※予備知識として
自動車の解体や部品取りの際に、リサイクル基準に沿って、タイヤ、バッテリー、ガソリンなどの回収作業を行う必要があるため。

有効期限5年、更新あり。

許可申請場所:都道府県知事(or 保健所設置の市は市長)の許可を得る。役場もしくは保健所の自動車担当窓口で手続き。

こちらの登録に関しては「解体施設」に対して一定の基準を満たす必要がありますので、解体業を専門としない場合は、こういうのもあるんだ~くらいでとどめましょう。

登録しておいたほうが良い「サービス」

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クルマの仕入れや、顧客への販売に関するサービス、その他を紹介します。

■オートオークション会場への入会
自分の展示場に並べるクルマを揃える際に、同業者からクルマを譲ってもらうのは、、、

よほどのコネがない限り無理ゲーと思いましょう。

良いクルマはその業者も手放しませんし、そもそも業販価格(業者が同業者から買う前提で、市場価格よりも安い価格でクルマを購入させてくれる)で販売してくれる業者も一時期よりは、かなり少なくなってます。

またオートオークション会場へ入会し実際に会場まで足を運べば、クルマもいっぱいありますし、様々なタイプの同業者が出入りしてますので、、、

・様々なクルマを直接見れるので、幅広い車種に詳しくなれます。
・業者間同士の情報交換の場としても、積極的に使えます

オートオークション会場になかには、オークションでの売買取引に特化した会場が多いなか、中古車自動車販売業者を積極的にフォローしてくれる、、、

全国組織の非営利団体もありますので、そういう団体の各種サービスは活用しない手はないでしょう(*^^*)。

その団体のサービスには下記のようなものがあります。(R2.1現在)

・中古車販売業者でつくる全国組織の団体看板進呈。
・自動車取引に関する公正取引協議会の看板進呈。
・エンドユーザーへアピールできるオリジナル古物商標識進呈。
・頼れる人から買いたいニーズに応える「中古自動車販売士」資格制度。
・監修団体が認定する一定基準を満たした販売店「適正販売店」の称号付与。
・自動車に関わる登録業務全般の業務支援、全国各地での登録代行業務。
・ナンバープレートの封印に関わる「封印取り扱い業務支援」、巡回での封印取り付け。
・回送ナンバーの代行申請業務。
・小売を支援する各種団体専用ノボリやケミカル用品のグループ購入支援。
・販売店及びエンドユーザーからの取引トラブルへのアドバイス。

但し、オートオークションへの入会には各種条件があったりしますので、営業所近隣のオートオークション会場への確認もしておきましょう。

入会に関する条件一覧は、下記のパターンが多いので一覧にしておきます。

・古物商は必須です。
・開業して一定期間以上の営業実績がある事。
・クルマを売買するための営業店舗、車両置場など営業実態がある事。
・看板や古物商標識等が分かりやすく設置されている事。
・不動産担保、連帯保証人が必要。
・オートオークション会員からの推薦、紹介が必要。
・入会金、保証金が必要。

この業界では、良い仕入れができる人ほど、より多くのクルマを売れると言われます。たくさんのクルマの情報をオートオークション会場で仕入れて、しっかりと良質車を見抜けるようになりましょう。

■インターネットによるオートオークション代行サービスに登録する。

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オートオークションに参加するにあたり、直接オークション会場へ加入せずともインターネットを経由してオートオークション会場からクルマを買える、代行サービスに加入するのも手段の一つとして選択肢に入れましょう。

但しオートオークション会場に直接入会しない場合のメリット・デメリットは当然ありますので、頭の片隅に入れておきましょう。

メリット

・それぞれのオートオークション会場に入会しなくても全国からクルマを仕入れできる。
・色々な会場からクルマを仕入れても、お金や書類関連のやり取りは代行サービス業者だけなので窓口を一本化できる。

デメリット

・クルマが置いてあるオートオークション会場へは出入りできないのでクルマの現状を確認したり、クルマを下見することができない。
・仕入れ業者~~代行サービス会社~~オートオークション会場、のような流れであいだに一社はさまる形になるので、素早い取引ができないケースもある。
・代行サービスの性質上、その日一日において一度にクルマを仕入れできる上限金額が低くなってしまうケースがある。
(オークション会場ごとに限度額が設定されているケースが多いが、代行サービスだと1会場ほどの限度額になります。)

■自賠責保険の代理店の登録

代理店登録ができれば、お店で自賠責保険を取り扱い申込みできます。

スムーズな取引のため代理店登録は必須と思われます。

■オートローン加盟店の登録

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現金一括にてクルマを買うユーザーも多いとは思いますが、やはり顧客ニーズを満たすためには、ローン販売やリース契約も必要になるかと思います。

ほとんどの信販会社はローンとリースの販売形態をとっていると思います。

但し、加盟店になるにあたり、ある程度期間以上の営業販売実績がないと審査に通りません。

この辺はオートオークション会場の審査よりも厳しく行われる傾向にあります。

注意しなければいけない点は、一度審査で不合格をもらってしまうと、合格への道のりがかなり遠ざかりますので、信販会社の担当者と相談して、しっかりとマジメに商売をすすめながら、審査の時期を決めましょう。

まとめ

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Q、自動車販売に関しての資格は?

A、古物商の許可を取得する。最低限これがあればオーケーです。

Q、その他あった方が良い資格や登録サービスとかはあるの?

A、●自動車リサイクル法引取業の登録

  ●自動車リサイクルシステムへの事業者登録

  ●フロン回収業者登録(自動車リサイクル法)

  ●自動車解体業の登録

  ●オートオークション会場への入会

  ●インターネットによるオートオークション代行サービスに登録する。

  ●自賠責保険の代理店の登録

  ●オートローン加盟店の登録・・・などがありますよ。

せっかく新しい事業に着手するのですから、末永く商売を続けるためにも古物商取得だけにとどまらず、各種資格や役立つサービスなども積極的に取り入れて、運用してはいかがでしょうか。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

皆さんの新事業が成功しますよう、祈っております\(^o^)/

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