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ビンビンキモセンサーとスカスカヤバセンサー

男の美徳とされる甲斐性や頼りがいの源泉となる暴力性と表現されるものはグラデーションである。薄すぎると頼りがいのないナヨナヨしたヨワ男になるし、濃すぎるとシャドーボクシングをしながら自転車を蹴り倒してしくヤバ男になる。如何にちょうどいい塩梅の男を見つけられるのかは女性の手腕にかかっている。

ここ最近は女性が危険から身を護るためのセンサーの話がツイッターで盛り上がっている。そのセンサーはキモイ男性を素早く感知し遠ざけるというものだ。この記事では”キモセンサー”と略すこととする。

キモセンサーは男性である筆者から見ても中々に感度が高い。確かに女性の多くはキモセンサーを駆使して中年親父やオタクを瞬時に視界から弾いて透明化している。非モテのアプローチも寄せ付けない。ほとんどの女性がキーエンスの高価なセンサー並みにビンビンのキモセンサーを搭載している。

しかしこのキモセンサー、残念なことにヤバイ男をはじく能力は全く持ち合わせていない。シャドーボクシングをしたり、自転車を蹴り倒したり、店員にマジギレしたり、全身アルマーニでやたら押しが強い長身マッチョのようなヤバ男たちは素通ししてしまうのだ。

しかし女性にはもう一つセンサーがある。それが上記のようなヤバ男を立を弾くためのセンサーだ。ここでは”ヤバセンサー”と略する。

ヤバセンサーの敏感な女性は男のオラ具合を瞬時に数値化し、ラインを越えていると判断した場合はすぐに距離をとることができる。俗にいう男を見る目がある女だ。彼女たちはヤバ男に捕獲されることなく平和な恋愛を経て結婚していく。

問題なのが、上記のようなヤバセンサーの感度が高い女性は少数であるということだ。ビンビンのキモセンサーに比べ、ヤバセンサーはスカスカの女性が本当に多い。

そして多くの女性にとって不都合なこの事実は、令和の今SNSなどを通じて男性の間でも広く情報として共有されだしている。筆者の学生時代から女性の多くはヤバセンサーがザルであり、中にはヤバセンサーの電源がオフになってしまっているヤバ男素通し女性がいる、という情報は一部のモテ男、ストナン界隈などでは共有されていた。しかし令和ではその事実がPUAなどを通じて広く世に拡散され始めた。

この情報を受けて非モテ男性の一部は「このままだとキモセンサーで弾かれて一生女に縁がない……それだったら一か八かヤバ男に擬態して(もしくはヤバ男になって)女性をゲットしてやるぞ!」と考え、ヤバ男見習いになっているのだ。

若い女性はヤバ男センサーの電源をオンにしてしっかり磨いておかなければ、今後どんどん数を増やしていくであろうヤバ男見習いに捕獲されてしまう可能性が非常に高い。

しかしヤバセンサーを磨くのは中々に難しい。実際にヤバ男に捕獲されしんどい目にあわされた女性は、生存本能からかヤバセンサーがバチバチに機能し始めることが多い。だができることであればヤバ男に捕まることなくセンサーの感度を上げておきたい。そのためにヤバ男の特徴を掴んでヤバセンサーを事前にアップデートしておくことが重要である。

また男性も他人ごとではない。学生時代や社会人になって以降も”決して深く付き合ってはならない”先輩や友達を見分ける能力はとても重要である。ややこしい先輩に捕まってしまったばっかりに痛い目を見るケースは男性でも後を絶たない。筆者はとび職だったはずの先輩が急に羽振りが良くなり真夏でもピシッとした黒いスーツを着て夜の街を徘徊し出したので、それ以降は一緒に飲みに行くことをやめた。

では男女ともにヤバセンサーを磨いてヤバ男を弾くために大切なことは何であろうか?

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