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失敗を積み上げよう

アラフォーまで生きてきて確信していることである。若いうちにたくさんの失敗を成し遂げた人ほど人生は豊かになる。

若者の失敗は社会もある程度は許容してくれるし、笑い話で済ませてくれる。さらに失敗談を話せば先輩たちが様々なアドバイスを無償で提供してくれる。まさに10代20代は失敗経験を積むには絶好の期間なのだ。

賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶという言葉があるが、ほとんどの人間は賢者ではないので経験してみないと学べないのが現実である。ネットで二次情報を集めていても実際にやってみないことには本当のところはわからないのが世の中だ。百聞は一見に如かずだ。

挑戦したものの結果上手くいかずに撤退することを人は失敗と呼ぶが、失敗から学べることは思いのほか大きい。失敗の積み重ねがなければ世の中の偉大な発明のほとんどは成し遂げられなかった。本当に恐ろしいことは失敗すらできないことである。

筆者は若い頃、先輩に誘われたことがきっかけで金もないのに中古のゴルフクラブセットを買いグローブや帽子、シューズまで揃えウッキウキでゴルフ始めて1ヶ月で辞めた経験がある。打ちっぱなし1回だけやっていきなり先輩に連れられラウンドを周り、3ホール目からスコアの計算を諦めた。ゴルフボールってどうしてあんなにスライスするの?

はたから見たら金ドブのアホな失敗談であるが、ゴルフに挑戦したおかげでゴルフの楽しさやむずかしさを身をもって知ることができ、なおかつ会話の引き出しを増やせたので失敗してよかったと今でも感じている。たった1か月ではあったがラウンドも回ったおかげで、冬の朝のゴルフ場の寒さや爽やかさ、ゴルフカートに乗るのが結構楽しいこと、ボールが当たるとマジ痛いこと(OBのボール探している時に足に当たった)、45度方向へ信じられない軌道でボールがスライスすること、パット1mが意外とムズイことなど様々な経験をすることが出来た。テレビで全英やオーガスタの中継を見る時の楽しさも経験していないよりは増していると感じる。

また若いうちにたくさんの失敗を経験してくうちに、人は『損切り力』がついてくる。何か新しいことを始めた時にこれは自分に合わないな、とすぐに気がつけるようになり、さらにスパっと辞める決断力も身についてすぐに撤退できるようになるのだ。そしてまた次のチャレンジに除むことができる。

こうして試行回数をこなしていくうちに様々なジャンルの文化資本が貯蓄されていく。”失敗の科学””文化の資本”を若いうちに手に入れておくことはその後の人生で非常に大きなアドバンテージとなる。

では逆に若いうちに何の失敗もせず、アラサーアラフォーになるとどうなってしまうのだろうか?

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