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新生岡田阪神が2023年優勝する3つの理由

ついに阪神タイガースを最後のリーグ優勝に導いた名将が再びユニフォームを着ることになった。日本シリーズを見ながら新生岡田阪神の情報を集めた結果、一つの結論が出た。

2023年阪神タイガースは優勝する。

今日はその根拠となる3つの理由について書いていく。

1.2022阪神タイガースのWARはヤクルトよりも高い

WARとは投手と野手の成績を同じ指標で相対評価するために使われる指標であり、投手と野手の総WARを合算したものがチームWARである。つまりチームWARはその球団の実力を表した数値となる。この数値で何と阪神タイガースは2022年セリーグを圧勝した覇者ヤクルトよりも高いのである。つまりチーム力では現時点で阪神はヤクルトに優っているのだ。少なくとも今年の結果に見られるほど大きな差はないのである。
ではなぜ今年ここまでヤクルトに惨敗したのか?それはひとえに阪神の戦い方が誤っていたからである。

2.守りを重視する野球を名言している

広い甲子園球場では上がり続ける投手力へのカウンターとなっているフライボール革命(詳しくはこちらのnoteを参照)を実践することが難しい。しかしプラスの面で言えば相手チームも甲子園ではなかなかホームランを打つことは困難である。現に今年フライボール革命を実践し優勝したヤクルトも、ホームランを打つのがセリーグで最も困難なバンテリンドームを本拠地に持つ中日に負け越している。
つまり広い本拠地に持つ阪神タイガースは「守りの野球」を目指すことが優勝への絶対条件なのだ。そのためには強力な投手陣と内野はもちろん外野を含めた鉄壁の守備陣を作り上げなければならない。
幸いなことに阪神は青柳をはじめとする強力な先発陣と湯浅を筆頭とする岩崎や浜地、復活したケラーなど悪くない救援陣をすでに持っている。
しかし守備に目を向けると悲惨な状態である。まずセカンドの糸原の守備指標は12球団ワースト、内外野をたらいまわしにされる大山とサトテルはたまの内野守備機会でエラー、ショート中野も肩の弱さからスローイングに不安定さをみせ最多のエラー数を記録した。外野も近本だよりで日替わりの急増ライトレフトを孤軍奮闘で介護している。捕手もGGを獲得した梅野を信頼していないのか坂本と併用、坂本は梅野のように落ちる球を止められない場面が目立った。この守備力で1点を守り抜く野球は不可能である。
岡田監督は解説時代から守備の問題を再三指摘していた。そして監督が決まり一番最初に明言したのが大山ファースト、サトテルサードの固定である。そして中野のセカンドコンバート、守備力がチームナンバー1のルーキー小幡をショートに回し、キャッチャーを正捕手梅野で固定することを明言した。
守備コーチも手腕を問題視されていた久慈コーチから元オリックスの馬場敏史コーチに変更。
来年の阪神タイガース守備力は改善することは間違いない。

3.岡田監督が令和の価値観を理解している

岡田監督が就任した時に最も懸念されたのが「令和の価値観」をどこまで受け入れることができるのか?ということであった。
岡田監督は年齢からもわかる通り昭和の野球で育った人間である。前回の監督時代ではJFKという鉄壁の投手陣を編成しリーグ優勝を果たし、Aクラス常連という強いタイガースを作り上げたが、その裏で中継ぎ投手陣は確実に摩耗していった。特に久保田選手は3連投がタブーのなっている現代からは考えられない90試合登板という常軌を逸した登板数となった。この記録は今後二度と塗り替えられることはない日本記録であろう。そのほかにも藤川球児10連投なども今ではありえない。常に優勝争いをしていたとはいえ、中継ぎ投手陣が登板過多であったことは間違いない。
野手に目を向けても、骨折や怪我をしながらも試合に出続けた四番金本、負担を大きいショートでフルイニングにこだわった鳥谷など、今の時代なら選手の意思や記録がかかっていたとしてもドクターストップは間違いない。
しかし第一次岡田阪神の時代はまだ他のチームの監督も選手たちも昭和の野球の経験者であり、岡田監督の厳しい野球は選手やファンに受け入れられていた。
問題が起きたのはオリックス監督時代だ。阪神に比べ緩い雰囲気だったオリックス、しかも時は流れ若手選手たちは昭和の野球からの転換期を過ごしてきた世代であり、岡田監督の厳しい昭和の野球に選手たちはついて来なかったのだ。
結果として選手たちから試合中に怒らないで欲しい、と懇願されるまでの事態に発展し、結果を残せないままの退団となった。
オリックス時代の印象が残る阪神ファンがあの時の二の舞になるのではないか?と不安を抱くのは当然である。しかし令和の岡田監督は一味違った。オリックスでの反省を活かし、現代野球への理解を強く打ち出したのだ。
JFK時代のような連投はさせない、今年投げ込んだ選手はオフにしっかり休め、キャプテン制度は選手の負担になるので廃止、優勝と口に出すとプレッシャーになるので”アレ”と言え、などユーモアも交えながら昭和の野球から距離を置くことを再三口にしている。
もう今の岡田監督がオリックス時代のように選手との距離感に苦しむことはないと断言できる。

以上の理由から、2023年の阪神タイガース優勝の確率はかなり高まっていると自分は感じている。打倒ヤクルトを成し遂げられるのは阪神タイガースを置いて他にはない。

来年こそは夢にまで見た阪神VSオリックスの関西ダービー日本シリーズを見せてくれると信じて、岡田阪神を応援していきたい。日本一となったオリックスに阪神が挑む日本シリーズを見せてくれ。

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