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日本人は無宗教と言われるらしいが

日本は無宗教なんて海外の人は思うらしいんですけど、いやいやそんなまさか。ただ、特定の宗教を持たないだけなんじゃないかと思っています。

むしろ無宗教よりも「信仰しすぎて草」くらいのレベルなんじゃないでしょうか。八百万の神々とも言いますけども、もうあっちにもこっちにも何かしらの神様がいると考える人が多いのではないかな。

だってね、先祖代々の品はつくも神になると考える国ですからね。もったいない精神の核の部分という気もしますが、物が神になるわけですから、もう神だらけです。どこもかしこも。米1粒に88の神がいるともいうし(文字からの後付けな気もするけど、とにかく米1粒にも神はいるらしい)。

私が知ってるだけでも、とんでもない数の神がいます。そうなるとですよ、特定の神様だけを信仰すると、別の神様になんだか悪い気がしてくるじゃないですか。

なのでね、どの神様も否定することなく色んな観光地で寺・神社・教会などに行けば何かしら神聖な気持ちになり「おかげさまで楽しく生きております。今後もなにとぞなにとぞ」と思うわけです。

そしておそらく日本人は基本的に「祭」が好きなので、年がら年中なにかしら祭りをしたいんです。

正月、バレンタイン、おひなさま、花まつり(仏教)、端午の節句、6月のお祭り(水神系)、7月のお祭り(龍系)、8月のお祭り(色々)、9月のお祭り(色々)、月見、神々が出雲に集結(神無月・神在月)、クリスマス…

毎月なんか神様まつっている。これのどこが無宗教の国なのかという謎。むしろ祭をしたいがために、神様を作っていやしませんか昔の人々よ、というレベル。月2~3回まつるときもあるじゃない、夏とかいろんな祭り行くでしょ。神事が基の花火大会とかもあるわけだし。

さらには鬼が神になったのもいるし狐も神だし馬も神だし猿も神だし、妖怪もいるし幽霊もいるし、お化けもいるし、山にも川にも海にも何かしらの者がいる。先祖もいるし守護霊的な感覚もあるし、前世とか言われても「まぁ証明できないしワンチャンあり得る」くらいの感覚で、とにもかくにも日本には未知の者がエグイくらいいるし多次元もヤバいレベルである。

だからこそ「この神様を信じなさい!」みたいなのに対するアレルギー反応は強いと思う。だって他の神様に悪いじゃない、それは。申し訳ないじゃない(色んな祭りをやりたいじゃない)。

あと神様に対する「絶対的なもの」的な意識は薄い気がする。神様にもそれぞれの暮らしがあるとも考えている気がするので、そんなにめちゃくちゃ人間のことばっかりに構ってらっしゃらないだろうと。お互い元気にやりましょう、でも困ったときはもしよかったら助けていただけないでしょうか的な。

神様との距離が近すぎず遠すぎずの感じ。だから普通に神様がいっぱい出てくる漫画とかあっても「お、ええやん」くらいで楽しめるんじゃないかしら。

プラス、神様って基本的に心広いはずだと思っていて、神なのに「この神は嫌いだし、敵だし」みたいなダサプレイかましてこないだろうというか、きっと各々仲良くよろしくやってくださるはず、という考えがある気がする。出雲への集結のくだりとか見ると。

こう考える背景として、めちゃくちゃ神様がいるから、それぞれの神様がめっちゃくちゃ争ってるってエピソードがあると、もう日本人には把握しきれないし耐えられそうもないからかもしれない。

なのでもし私がいつか、海外の方に「日本は無宗教なん?」って聞かれたら「いいえ、バチクソ神様がいるので全部を信じている結果、挙げたらキリがないので面倒臭くなって無宗教ですって答えるんだと思います」と言おうと思いました。

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