映画「PERFECT DAYS」を観てコンパクトフィルムカメラの世界へ 20240504
写真を撮るようになったきっかけは、2年前。
モノクロフィルムを大量に知り合いから譲り受けた友人に、そのうちの数本かを分けてもらったことだった。
自宅にあったミノルタの古いフィルムカメラを使おうとしたが、あまりにボロボロで使えそうになかったので、本格的に写真を趣味にしている従弟に相談して、PENTAX SPとSuperTakumar55mmF1.8を購入した。
購入してしばらくは都内にあちこち出かけて撮影していたものの、フイルム2本を撮影してブームは終了。
その時に撮影した写真がこちら。
あれから、フィルムカメラに触れることないまま約2年が経過した今年3月、映画「PERFECT DAYS」を観た。
役所広司さん演じる主人公の平山が、毎朝、小銭とカギとともに持ち出すのがコンパクトフィルムカメラ。
昼休みの神社の境内で、おもむろにカメラのカバーを開いて木漏れ日を撮影する。
1本のフィルムを撮り終えると、昔ながらの街のカメラ屋さんに持ち込み、現像・プリントを注文。後日、出来上がった写真を自宅に持ち帰り、1枚1枚見ていき、気に入らない写真は破り捨て、気に入った写真とネガだけを銀色の缶に保管する。
私は、平山のあの一連の行為に「潔さ」と「けじめ」を感じて、とても惹かれた。
心が動いた瞬間に撮る。
1本撮り終える度にカメラ屋に出しに行く。
プリントされた写真を見返して、気に入ったものだけ残す。
それって、デジタルでもできなくはないけれど、実際は撮りっぱなしになってしまい、一枚一枚丁寧に見返すことがない。
フィルムカメラは撮影枚数に限度があるし、1枚いくらという感じでお金がかかるので、デジタルのように「撮り直し」が簡単にできず、おのずと一発勝負になる。そこに何か大事なことが隠れているように思う。
映画を見え終えて数日。
無性にコンパクトフィルムカメラが欲しくなり、翌週末に新宿のカメラ屋さんへ。
そのお店には平山が使っていた「OLYMPUS μ」があった。
しかし、予想を大幅に超えて2万6000円もしたので購入は断念。
折角新宿までに来たのに手ぶらで帰るのも
淋しいので、その店のジャンクコーナーに立ち寄って、程度がよく、デザインが好みのKONICA MT-11を2,000円で購入。
しかし、フィルムカメラ熱はその後も収まらず、結局オークションサイトでこの3台を買った。購入総額は新宿の「OLYMPUS μ」の値段を超えてしまった。
この3台を選んだ理由は「軽さ」。
今年の3月からGRⅢを使い始め、カメラの小ささと軽さが写真を
撮ることの心理的ハードルを大きく引き下げてくれることを実感
していたから。
いずれお気に入りの1台を残して、
他2台はさよならすることになると思うけれど、
まずは3台とも実際に撮影し、プリントしてみて、
お気に入りの1台を決めるつもり。
実際に撮影してみた感想は、
「写真を撮ってる実感がものすごく湧いてくる」
そして、フィルムを巻き取るモーター音に「メカメカしさ」を感じる。
ミラーレスもメカだけど、機械的な駆動がないのが大きな違い。
今回撮影した写真は後日アップします。
もしお見せできるような写真だったら。
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