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『 瑠璃 』


青と瑠璃あおが重なり合い

どこまでも広がる無限のグラデーション




空と自分の境界が曖昧になる中で




薄絹のような風が柔らかに頬を通り過ぎる





ああ そうだね




風がやさしく頬を撫でるのを感じるとき



風もまた


私の頬のあたたかさを感じているのだろう





私が空間そら を眺めるとき



空間そら もまた


私を眺めているのだろう






私が世界を抱きしめるとき




世界もまた




私を抱きしめているのだろう