見出し画像

母の記録⑦手術当日

今日は母の月命日。
以前、ステージ3bの大腸がんがほぼ寛解した母の備忘録を綴ります。

2019年1月24日(木)
入院3日目。手術当日。
母の手術開始は朝の 8:15〜
私は7時ごろ病院到着。
この日は弟も横浜から来てくれました。

病室に行ったら母は手術用の靴下も履いて準備万全。
時間が来て、手術室まで看護師さんと歩いて移動。

手術室前で私と弟が看護師さんに説明を受けていたら
母が勝手に「じゃあね〜」ってニコニコと手を振りながら手術室に入ってしまって。
看護師さんが「待って!!まだ行かないで〜!」って慌てて止めていたことを昨日のことのように思い出します。

母の手術は、直腸にできた腫瘍を内視鏡でとるもの。
先生を信用していたのであまり心配はしていませんでしたが
やっぱり何があるかわからないし
落ち着かなかった記憶があります。

病棟にあるラウンジで、
手術が終わるまで6時間くらい弟とずっと話してました。
両親の話、お互いの家族の話、仕事の話。。
母が大変な状態な時に不謹慎なんだけど
楽しい時間だったな。。

弟とは仲がいいけれど、こんなに長い時間
二人だけで話したのは、初めてだったかも。

ただ、、、手術の間、
弟のスマホに、何回も弟の奥さんからラインが・・
私はこの義妹が苦手で・・

どうやら
「手術はまだおわないの?」
「いつ終わるの?」
「何時に帰ってくるの?」
というメッセージを送ってくるらしく、弟も困っている様子。

子どもがインフルエンザにかかってしまって
義妹一人で子どもの面倒を見るのが不満で愚痴ライン。
意味不明。

とにかく、ものすごい数のライン通知が・・
怖すぎ。

母親のがんの手術に立ち会っているのに
そんなメッセージを送ってくるなんて
酷すぎる。。一生忘れない。

13:30ごろ、手術終了。
看護師さんがラウンジに迎えに来てくれて
主治医の説明を聞きました。

切除したものを見せてくれたんだけど
かなり、大きな腫瘍だったみたいでした。
あとは、病理検査の結果待ち。

「結構、大変だったけど、予定通りガンはきれいにとれたよ」
その時の先生、全身汗びっしょりだったのが印象的でした。

朝早くから、何時間も母のために頑張ってくれたと思うと
本当に感謝です。

手術後、結構時間が経ってから、母が病室に戻ってきたんですが
その時の母の様子が辛そうで。。

手術の傷が痛むとかではなくて
麻酔から覚めた感覚が、ものすごく気持ちが悪かったみたい。
とにかく、具合悪そうで・・・
母が辛そうにしている姿を見たのは、ショックでした。
あと、、この手術で、母のお腹には大腸のストーマが・・
分かってはいたけれど、実際にお腹についたストーマを見た時も切なくなってしまいました。

その後、徐々に気持ち悪さが抜けて話もできるように。。
しばらくすると主治医が病室に来て
「◯◯さんの体には、もうガンはないからね!!安心してね!!」って母に声をかけてくれて。。
すごく嬉しかったのを覚えています。

これから、どうなるのかわからないけれど
無事に手術が終わって安心した1日でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?