ep11 海外飲食店投資の注意点

今回で11回目の投稿となります。週末ではありますが今は外に出ることも出来ないため自宅で黙々とnote作成に力を注ごうと思います。

前回のnoteでは海外飲食店投資のメリットについて記載いたしました。あちらの内容は主に日本で飲食店を行うことに比べて良い点についてまとめました。今回は海外飲食店投資を行うにあたっての注意点についてお伝えいたします。こちらは日本との比較ではなく現地で気を付けて欲しいこととなります。私が思う注意点は以下の4点になります。

①国のルールを把握する
②パートナーを吟味する
③支出を見究める
④従業員にお金を持たせない

こちらも当たり前のことかもしれませんが、飲食店を行っている多くの方がこの4つの内のどれかでトラブルを経験されている印象を受けます。海外では飲食店のオーナーとお話する機会も多々あり、様々な苦労話を伺う機会があります。それでは各項目について詳しく説明いたします。

①国のルールを把握する
こちらは主に経営に必要なライセンスに関する条件やライセンスの中身について把握することを意味します。日本では食品衛生責任者と防火管理者の資格を取得することで飲食店経営が出来ると認識しております。私の知る限り、海外においても飲食店を始めるためにはライセンスが必要となります。海外でいうライセンスの取得方法は現地で経営している方から話を伺うことに加え、ライセンスに強い弁護士に話を聞くと間違いない情報が入ることと思います。そちらで正しいルールを把握した上で投資判断をなさってください。ちなみにある国では、外国人経営として飲食店ライセンスを取ることは非常に難しいものの、現地の方の名義を使うと数週間で飲食店ライセンスを取得できる抜け道のような方法があります。正々堂々とライセンスを取得して運営することもできますが、時間や費用面から見て魅力的ではありません。そのため、現地で生の情報を仕入れて迅速かつ少額で事業が開始できる方法を把握されることをお勧めします。

②パートナーを吟味する
今回のお話はあくまで海外飲食店投資となります。経営込での投資もありかと思いますが、基本的には皆様お金を出すものの経営には関与せず温かく見守る立場を想定しております。そのため、経営を行えるパートナーが必須となります。こちらは現地の方でもいいですし、日本人でも良いと思います。しかしながら、現地経験の長い日本人にはお気を付けください。自称経験豊富な方は様々な方法を使って皆様の投資資金を抜き取ろうとします。私の聞いた事例を申しますと、現地パートナーが不動産の転貸を行って飲食店から家賃を搾取していたことがあります。また、帳簿上の給料と従業員が受け取る給与額が異なっており、差額がパートナーの懐に入っている例もあります。さらには、仕入の材料費を高く設定し業者からバックを貰っていたということも耳にします。このように現地のことに詳しいために全て任せてしまうと隙を見て搾取される恐れがあります。それを未然に防ぐために頼れるパートナーかどうかを吟味するとともに、パートナー関係となったあとも目を光らせておくことを忘れないようにして下さい。海外では性悪説で考えるで丁度良いと思います。

③支出を見究める
こちらは②のお話とも重複する部分があります。パートナーを決定された後は投資内容の決定が必要となります。パートナーから予算案を出され、その内容にゴーサインを出す必要があります。その中には初期投資として必要な部分と毎月かかる運転資金の部分に分かれることと思います。投資をする場合、それらの内容について現地の相場に合っているかどうか把握する必要があります。ここで「パートナーに全面的に任せます」という判断をされた方は100%に近い確率で失敗すると思います。理由としては、上述のようにパートナーは隙を見つけたら投資家を搾取の対象としてしまうからです。こちらは現地の方や日本人に関わらず起こり得ます。そのため、パートナー以外から情報を手に入れる術を見つけて相場感を把握して投資内容に問題ないかを判断して下さい。個人的にはこちらが一番重要な内容となります。

④従業員にお金を持たせない
飲食店投資の場合、経営する人間にお金の管理を任せる必要があります。こちらに関しては現地パートナーの方に全権を委ねる必要があります。ここで注意頂きたいことは、その先の従業員にお金に関する裁量を与えることについてです。基本的には従業員に物の買い出しや売り上げの管理の一部を任せることになると思います。しかしそのような時も従業員は自身の生活で何かあったり就業環境が悪かったらそのお金を持ち出して逃げることがあり得ます。こちらは日本でも経験されたことのある方がいらっしゃるのではないでしょうか。そのようなリスクがあるため、パートナーの方がどのようにおお金を管理する予定かどうか伺って下さい。もしも従業員が持ち逃げするリスクが大きくありそうでしたら改善についてパートナーに提案ください。

御覧頂いてお分かりになった方も多いと思いますが、飲食店投資に関しては出会ったパートナーが成功を左右する最も重要な要素となります。こちらを間違えると1年も経たずに撤退の憂き目にあってしまう可能性があります。その可能性を小さくするため、少なくても上記の内容を踏まえた上で投資判断を行って頂きたいです。

最後までご覧頂きありがとうございました。内容について少しでも参考になれば幸いです。今後も不定期ながら投稿続けて参りますのでフォロー&支援頂ければ幸いです。よろしくお願い致します!

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