読書日記10「ビジネスエリートになるための 教養としての投資」ー奥野一成

投資という行動そのものに対する考え方を学びたかったのと森岡毅さん推薦との帯があったことからこの本を読むことにした。森岡さんの会社「刀」は著者がCIOを務める農林中金バリューインベストメンツのファンド「おおぶね」のマーケティングに関わっている。

タイトルからこの本は投資の話がメインかと思っていた。もちろん後半には個別銘柄の話も登場する。しかし、前半部分は投資を通じて著者が学んだことやそれによる価値観が紹介されており、勉強になった。労働者思想から投資家思想を持つことは今後のキャリア形成において意識しておきたいと思った。また、日本において他国ほど投資が普及しない理由についても、自分が今まで聞いたことのあるものとは違う考察がなされており、興味深かった。

この本から得た1番の学びは投資から得られる学びの大きさである。今までも投資を通して学ぶ姿勢は持っているつもりであったが、もっとよりこの姿勢を強く持つことで得られるものが大きくなるのではないかと感じた。新NISAが始まる前にこの本に出会えて良かったと思う。

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