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顎変形症手術の話①〜歯を矯正する環境が揃うまでに35年かかる〜

今年頑張ったことを挙げるなら間違いなく顎変形症の手術だ。結論から言うと、やってよかったの一言に尽きる。
長くなるので分けて書いていこうと思う。

出っ歯キャラにうんざり
ずっとコンプレックスだった出っ歯。
物心ついたときから、寝るときに指を吸う癖があった。小学5年生まで治らなかった。
これが原因で、前歯の上は突出、下は凹み、親指がピッタリはまるような歯の形状になってしまった。

チー牛女の誕生である。

前歯が噛み合わないので食べ物をかみちぎったことがない。口が閉じない。自分の顔を横から見ると魚のようで、メイクでは誤魔化せない口ゴボ、前歯の出た齧歯類の動物に似ていると言われるのが嫌だった。

大学の頃のあだ名はガチャピン。前歯が出ているから。事実なので笑って受け入れるしかなかった。行く歯医者行く歯医者、歯列矯正を勧められてうんざりだった。そんなに私の歯並びは悪いのかと、そう簡単に変えられないコンプレックスを指摘され、暗い気持ちになった。

費用と時間の壁
歯列矯正には100万ほどかかる。20代前半のブラック企業勤めだった私にはとても出せない額だったので、働いている間はできなかった。
やがて結婚して子供ができたが、自分で働いていない上に、ワンオペで乳幼児がいると矯正どころか歯医者へ虫歯治療で行く時間すら許されず、あっという間に月日は経ち、私はアラサーになっていた。

時は来た
やっと子供も小学生になり、転勤族の夫と共に新たな赴任地へ引っ越すことになった。
しばらく引っ越しがないので歯列矯正の必要期間である2ー3年間通えると思い、もうこのタイミングしかないと思い、引っ越して一か月、まだ土地勘のない中、出っ歯を治したい一心で矯正歯科にいくつか相談しに行った。一旦お金のことは置いといて相談に行こうと思った。

ワイヤー矯正をするつもりだった。
このとき、手術するとは夢にも思っていなかった。

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