お餅地獄は突然に

今年のお正月は1日だけ実家に帰って、朝昼晩と豪勢な食事につつまれながら過ごした。
世紀末か?というほど、母がエビやらカニやら肉やらを買い漁ってきたため、寝正月というより食正月、だった。
食べても食べてもひたすらにごはんが出てくる、それが実家。それが正月。

ずっとエビやらカニやら肉やらが机に並べられていたため、大好きなお餅を食べることを夜まですっかり忘れており
「いやいや餅を食べないと2022年ははじまりませんぜ、奥さん」と母に頼んでお雑煮を作ってもらい、すき焼きでいっぱいだった胃に無理やり、澄まし汁にひたったお餅を2つ詰め込んだ。

というわけで、今年のお正月は2つしかお餅を食べられないまま終わってしまった。
鏡開きを迎えたら完全にお正月が終わってしまう。
前述したが、私はお餅が大好きだ。
子供の頃は母に止められるまでお餅を食べあさり、最高で1食で7個食べた。あれはほんとうにバカだと何年経っても言われる。
冬休みの間で5kg太ったこともあり、その原因はすべてお餅にある。

そんなお餅を今年はまだ2個しか食べていない。
それで良いのだろうか、私のお餅愛はこんなもんじゃない。
これはいかんと思い、10日の夜スーパーにかけこんだ。
サトウの切り餅400g398円と悩んだが、2秒後1kg598円をレジに持って行った。

家に帰ってから気づいた。我に返った。
こんな大量の餅、ひとりでどうすんだと。

湯船につかりながら、ベッドに入ってからも、「お餅 レシピ」「お餅 消費」で検索した。
が、もともと磯部と砂糖醬油が好きな私としてはあまりそそるものがなかった。

まぁお餅はお正月だけに食べるものとは決まっていませんし、賞味期限は来年の1月ですし、ゆっくり食べることにしましょうそうしましょう。
大好物のお餅があるなんて幸せじゃないか。私はなんて幸せなのだろう。お餅を作ってくれたサトウの切り餅に感謝。もち米を作ってくれた農家の方に感謝。地球に感謝。

そう思った鏡開きの日の朝、母から1通のLINEが届いた。

「つきたてのお餅たくさん頂いたよ!大量!今度持ってくね!!」

私はまた、「お餅 レシピ」で検索ページを漁りまくった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?