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電光浴

依存しているもの、ありますか?やめたくてもやめられないもの。スマホは全員なので除きましょうね。note読んでる人間がスマホ依存でないこと、ある?

ごきげんよう、六です。今日はなんとな〜く人に話しづらい、ハマっているものの話。やめたい訳ではないけども、誰にも話していない内緒の話。


メダルゲームです。ゲーセンにある、あれ。
金で買ったメダルを入れると、でかい音と光が出て、メダルが増えたり減ったりするやつ。
私は今、メダルゲームにどハマりしている。

予定のない平日休み、その時いちばん着たい服を着て、1人で服屋や本屋を巡り、喫茶店でコーヒーをしばいて帰る、その最高の休日コースの終わりについ最近、「ゲーセンへ行く」が追加されました。

最高の休日

一度行くと2時間くらい遊んでいます。2時間やってもメダルって意外と無くならないんですよ。むしろ増えることの方が多い。だから、毎回の引き際が肝心。チャンスに勝って排出されたメダルをある程度回収したら、席を立ってメダルを預けて帰ります。

そうそう、メダルは期限付きで預けておくことができるんです。このおかげで初日に2000円課金して以来、メダルを買い足したことがありません。2000円でここまで遊べている!という点が、心証としてゲーセン通いを許している理由でもある。今日買った本代の1/3にも満たないし。日頃仕事して稼いでいるし。


実は、メダルゲームを好きになったのは最近の話ではないです。

小さい頃、家の近くにラウンドワンがありました。習い事の帰りに、たまに連れて行ってもらえることがありました。

親の方針でドンキにも百円寿司にも入ったことがない、上品な子供だったので(今でも百円寿司には行ったことがない)ラウンドワンの騒がしさにどきどきしたことを覚えています。エレベーターの狭さなんかも懐かしい。

ラウンドワンではいつもボウリングをしました。ボタンを押すとドサッと落ちてくる、油っぽいレンタルシューズを履いて、6ポンドか8ポンドのボールを投げていました。ボールを置く場所にある風が出る謎の穴が、手汗を乾かすためのものだということは、今、知りました。

ボウリングをすると、クレーンゲームやメダルゲームの無料体験券が貰えます。アーケードゲームは課金すると際限がない、という理由で子供にやらせない親は少なくないと思います。私にとってもボウリングをした後が、メダルゲームをできる機会でした。

クレーンかメダルか、姉と相談して遊ぶその1回が、本当に貴重でした。いつか大人になって、気が済むまでゲーセンで遊ぶことに憧れていました。


その憧れを、大人になった今、自分の力で叶えることができています。わあ、いい話っぽい。
子供の頃の夢を叶えてあげている状態なので、むしろ良いことをしている!と思っているのですが、そんな背景を加味せず「1人でゲーセンに通ってメダルゲームを2時間もしている」というと大変印象が悪いので、誰にも言ってません。

ギャンブルと違って換金できないからセーフ、みたいな気持ちもある。儲けることはないけど大損もしない。ただ、ギャンブルもやったら楽しいんだろうな。「パチンコもタバコも、ハマらないんじゃなくて『やったことがない』だけ」と誰かも言っていた。大学でそれらにハマって辞められない人を見てきたから、手を出してないだけ。

とりあえず、預けたメダルが無くなるまでは人知れず続けるつもりです。


暗い場所で大きい音と光を浴び続けるとテンションが上がるのは、クラブと似ているんじゃないかしら。その状態を勝手に「電光浴」と名付けているけど平沢進に怒られそうだ。
家でゲームをするのとは訳が違う。メダルがやたらめったらジャラジャラと音を立てて出続ける音を聞くと、脳汁が出るのを感じる。そういうの依存って言うんじゃないの?もしかしたら大きい音と光が好きなだけかもしれない。ライブもそう。
ジャックポットの隣に入ったボールを呆然と眺めるのも、たのしい。これはやらないと分からない。なぜかも分からない。


誰にも言えない話を読んでくれてありがとう。わたしのnoteは大抵そのためにある。

スライディング瀧。

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