『キンキーブーツ』〜大阪遠征
2022.11.14
3度目の『キンキーブーツ』は大阪・オリックス劇場
人生初遠征だ!!
学生の頃からジャニーズ好きだったけれど、地方公演を見に行ったことは1度もなかった。
再再演が発表されチケット先行予約の際、以前から気になっていたオリックス劇場に展示されている春馬のサインが見たくて大阪も行っちゃう?と迷っていた。
そんな時に『キンキーブーツ』を観たがっていた長女が、「いいね、当選したらUSJ行こうよ!」と背中を押してくれた。
そうしてチケットは私の元にやって来た。
新幹線、ホテルと着々と準備が進んできたある日、「ママ、日本製の大阪は行かないの?」と長女。
神か!!
今回娘たち(USJに釣られてキンキー観劇しない次女まで)と一緒なので、春巡りは予定していなかった。
「いいの?!キャーッ♡」と日本製を読み返し今宮戎神社経由でオリックス劇場へと向かった。
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新幹線で出発、えべっさんに立ち寄り、お昼も大阪っぽいもの食べて〜と、オリックス劇場に到着したのは結構ギリギリだった。
サインを見ることがミッションだったのに、とりあえず着席することに。今回も少し右寄りだったけれどまずまずの席だった。
客席はやはりRe------edなキンキーファンが沢山で気分が上がる。
そしてドンのスマホに関する注意喚起からの
『PRICE &SON THEME』
『THE MOST BEAUTIFUL THING IN THE WORLD』
何度聞いても胸が熱くなり、ぐっと引き込まれる。
が、しかし今回は娘と一緒だし3度目ということもあり、じっくりと観劇するつもり。
東京千秋楽の前にお知らせがあった。
ヤングチャーリー役の小林佑玖くんとヤングローラ役の高橋唯人くんが、変声期を迎え降板とのこと。
本来のパフォーマンスを発揮できないという事情から、やむなくの降板らしい。
考えてみると変声期までの限られた時間だけ聴ける歌声って、だからあんなにも無垢で透明感のある心に響く歌声なのだと改めて思った。
そして今回聴くヤングチャーリーとヤングローラの歌声には降板した彼らの気持ちや、いずれその日を迎えるであろう彼らの気持ち、そして未来を担う子役たちを育てて行きたいと思っていたであろう春馬のことを思い、より尊く感じた。
LAND OF LOLA
3度目に観るローラ登場シーン
やっぱり何度観ても泣けてくる、、
が、しかしちょっと待って、今回の優ローラは何かが違う?!
大阪だから?
東京千秋楽を終えて、より自分らしいローラ像に近づいたのか、ノリに乗ってる感じがした。
それはこの曲に限らず、笑いをとる台詞でもオーバーリアクションだった。それはお客様も同じで笑い声も大きく感じた。
my favorite scene
始まりのヤングチャーリーから徹平チャーリーへの切り替わり方が好きだ。
ヤングチャーリーが駆け寄ってきて、あるセットを介して徹平チャーリーへとスウィッチするのだ。
そしてすぐにニコラが家賃3ヶ月分もする真っ赤なヒールが欲しいと言うシーンに繋がる。
チャーリーがフリーガンからローラを助けてブルーエンジェルスクラブに訪れた時の流れも好き。
『LAND OF LOLA』のあと次のショーの支度中にチャーリーと話しながらの生着替えのシーン、そして2回目のショータイムが始まる。
春馬ローラの公式に流れている映像だけではイマイチ何?とわからなかった部分だ。
あのウインクで1人の男を消してしまえる〜のようなくだりのシーン、お尻ちょっぴり見えそうな小悪魔チックでエロ可愛い黒と赤のコスチューム。
この時の曲は『LAND OF LOLA』のアレンジバージョンのようで、ワンフレーズ歌うごとに場面がスウィッチ。
2階建てセットの1階はクラブのステージ、2階はプライス&サンの事務所でリストラについて話し合っているという感じで。
ローラとエンジェルスがワンフレーズ歌って踊りストップ、スポットライトが2階に照らされチャーリーと従業員やローレンの口論とこのスウィッチが何度か続く。
この時の暗闇でフリーズしているローラとエンジェルスのシルエットがまた良い。
そしてニッチな市場、キンキーブーツを作ろう!と動き出す大切な場面でもある。
このシーンはブロードウェイミュージカル映画『キンキーブーツ』を観て初めて知った時から好きだったので、生で観れて、日本語で観れて感動した。
EVERYBODY SAY YEAH
チャーリーのソロで始まり♪運命を〜の後の間奏が『RAYS YOU UP』のイントロと同じ?
さすがシンディーローパー!!
そしてトレッドミルの上でのパフォーマンスはコミカルさもあり、何度観ても心が踊る。
こちらも映画を観るまでは長いトレッドミルにブーツが流れてきて、エンジェルスが、チャーリーが、ローラが、と思っていたけれど、その後4つのトレッドミルに分かれてそれぞれで賑やかにパフォーマンスが繰り広げられる。
この時のそれぞれのアドリブ演技なども楽しい。
RAYS YOU UP
とにかく素晴らしい!!
トランクスにブーツを履きランウェイで1人頑張るチャーリー、そしてあのイントロが流れてローラがステージに。
この時のローラは神々しく、エンジェルスも輝いていて、ステージは煌びやかで、眩いのだ。
特にローラの衣裳は想像以上にキラッキラで日本中、世界中から取り寄せ作成してくれたと衣裳さんを讃えていた春馬を思い出し泣けてきた。
Realy?
私の記憶が確かなら、1幕が終わり幕間の光景が東京と大阪で違った。
大阪での作業が見れたことは、何だかお得感♡
mission
オリックス劇場中三階にある、出演アーティストオブジェコレクションに展示されているサインを見る
ロビーにあるショーケースがニコラのウェディングシューズのケースなことの確認(2度の観劇では気づかず…)
今回『キンキーブーツ』観劇3度目にしてやっと全体像を観れたような気がした。
セットや演出、楽曲の素晴らしさ、1人の俳優さんが意外と何役も演じていたり、セットの移動までしていたり。
そして本編には描かれていない裏ストーリーまで仮定してアドリブ演技をしていたり。(飯野めぐみさんのブログで知った。)
なんといってもエンジェルスの皆さまをフィーチャーして観ることができた。
そして優ローラ
赤ローラではより自分らしく?歌詞の間にoh!的なノリっぽさが増えていたり、メロディーフェイクがあったりとブラッシュアップされていた。
白ローラも今回が1番熱かった。
何度も胸を力強く叩きながらの歌唱、最後お父さんへの「愛してる」のハグはとても長くて涙しているようにも見えた。
その分青ローラのダンスは少し物足りない気がしてしまうけれど、これが城田優さんとこのカンパニーで作り上げたローラなのだと思った。
そしてこれから先もブラッシュアップされながら続いていくであろう『キンキーブーツ』をずっと見届けていきたい。
それでもやっぱり「ローラー♪」とスポットライトに照らされ登場する時に思い浮かべるのは春馬ローラだ!!
初代ローラを夢見て、叶え、全身全霊で三浦春馬が演じたローラ。
それはずっと変わらない。
ずっと、
永遠に、、
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同じミュージカルを3度観るのも人生初。
チケットを手にした時は3公演観るの?!と思ったけれど、あっという間でした。
舞台は生モノって本当なんだなーと(笑)、今更ながら思ったりして。
観るたびに、座席によっても全く違った。
そんなことを考えながらオリックス劇場を後にした。
帰り道長女が口ずさむ『RAYS YOU UP』を聴きながら、耳に残り口ずさんでしまうシンディーローパーさんの素晴らしい楽曲的なことを言ってた春馬のことを思い出し、思わずニヤけてしまった。
心斎橋付近をブラブラしていた次女と合流して大好きなお好み焼きを食べて、明日のUSJに備えてホテルに帰ることにした。
本当なら『冨紗屋』や『とろろ』に行きたいところだけれど…(んー、我慢)
あっという間の大阪遠征だったけれど、ミュージカルの素晴らしさを気づかせてくれたこと、こうして娘たちと旅行できたことに感謝。
『キンキーブーツ』
そこにはたくさんの愛が溢れている。