『ミネムラさん』劇作の成り立ち(細川視点)
2024年9月27日
劇壇ガルバ『ミネムラさん』無事に終了しました。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。すばらしい現場でした。
このエントリでは、作品の成り立ちや構造について、細川サイドから簡単に説明しておこうと思いました。
時系列で箇条書きに書いていきます。
・何度かの打ち合わせを受けて3人がそれぞれ台本や構想を提出。
・タイトルやコンセプト出しははじめさん。
・書き方が3者で違うので当然ですが、スタートが早かったのは山崎元晴さん。次に笠木泉さん。
・2024年夏。遅ればせながら、細川も一旦結末まで書く。この時点で3本は互いの設定やセリフに目配せをしつつも、それぞれ独立したオムニバス作品。
・はじめさんと演出の西本さんより、「一本の作品に見えるようにしたい」というオーダー。作家陣、頭を捻る。時系列を作ったり関係図を作ったり。
・はじめさんが、「一本、(リエさんが)出ないというのはどうかな」と提案。3者いる中で、それをするのはたぶん自分だろうと思い、細川が挙手。方向性をみんなと確認しながら、新しい台本に取りかかる。
・戯曲を並べる順番を考える。一時期、笠木台本を3分割するというアイデアもあったが、ホン読みをしていると、ある程度まとまった時間があった方が笠木台本の持ち味が出るなあと細川感じる。
・笠木さん、2分割した台本を執筆。元晴さんは分割しないという方向で決まる。
・笠木さんの2本と元晴さんの1本を踏まえて、細川が並べる順番を提案&確認。西本さんに順番を決定してもらう。細川、「序」「破」「急」「結」とサブタイトルを付けて、冒頭から順番に4本を執筆。順番通りに並べたものが、上演台本となる。
西本さんは、それぞれが書いた人物を、それぞれに整合性を与えていったということでしょうか。稽古場にほとんどいなかったのでここはフメイです。
演出の西本さんは明確に全体像を掴んでいて、あらゆる面で背中を押してくれました。
楽しい現場でした。ありがとうございました。
いただいたサポートは、活動のために反映させていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 ほそかわようへい/演劇カンパニー ほろびて 主宰/劇作、演出/俳優/アニメライター