ウィスキーテイスティングの時の香りの取り方

ウィスキーに関心を持ってきて、もっとウィスキーを知りたい、ウィスキーのことについて人と話せるようになりたいと思ったときに一番の壁として立ちはだかるのはどのようにウィスキーの香りをとって、今飲んでいるウィスキーを理解することだと思います。

ウィスキーの香りもワインや日本酒同様、数千種類の香りの成分があります。
さらにウィスキーは度数が高いので鼻がつーんとなって長時間匂いを嗅ぐのは難しいです。

そこで、自分がウィスキーテイスティングの試験を受ける際にどのようにテイスティングの練習をして、どのように香りを覚えていったかというところを自分のやり方ですが皆さんに教えたいと思います。

1.ウィスキーの香りの覚え方


まず、ウィスキーが発する香りですが、バニラやはちみつといった甘い香りは比較的取りやすいのですが、それ以外にもオレンジやレモン、トーストなど様々な香りがあります。
これらを全く経験のない自分の頭からひねり出そうとするのは正直無理です。
そこで、ネットや本でウィスキーの香りについての記事を見つけて、まずはそれを広げながらウィスキーの匂いを嗅いでいきます。
匂いを嗅ぐときは普通に匂いを嗅いでいいのですが長時間匂いを嗅いでも鼻が先にマヒしてしまうのでここは短時間で3回ほど嗅いでみます。
最初は同じような香りしか感じることができないと思いますが、徐々に一回匂いを嗅いだ時に得られる情報量が増えていきます。
それでも自分が知らない匂いはいつまでたっても口から出てきません。
その時は、スーパーなどで果物を買って実際に食べたりしてみましょう。
それによって突如として今までとらえられなかった香りがわかるようになります。

2、実際に飲んでみたときの味の取り方

飲んでからの味の評価というのは最初はとても難しいです。なぜなら40度以上という強烈なアルコールにしたがやられてしまい味を確かめるどころではなくなってしまうからです。
コツとしては飲む量は少量でいいのです。なめるよりも少し多い量を含んで、飴をなめるように舌全体に広げます。まず感じるべきは甘みを感じるかどうかです。甘みを感じなければそのウィスキーはドライ、すっきりしたといった評価になります。そこから、苦みはどの程度あるか、酸味はどの程度あるかといった具合で確かめていきます。
このどの程度といったところは、自分の好きなウィスキーと比べてという判断基準でいいと思います。あるバーテンダーの方はウィスキーでは定番のグレンリベット12年をとにかく飲んでそれを基準にほかのウィスキーを評価しているとのことでした。

3、どのように人に伝えるか

香りも取れた、飲んだときの味の取り方も分かった。では、それをウィスキー好きや友達に話してウィスキーをおすすめしてみようと思ったときに大事なのは、相手がわからない香りを伝えないということです。
ウィスキー好きといっても俺はこれしか飲まないなんて人はざらです。その人にほかのウィスキーを進めようにもなかなか理解はしてくれないと思いますし、酒が好きな人だからと言って自分と同じような熱い探求心があるかと言ったらそうではない人のほうが圧倒的に多いです。
そこで意識すべきことは何か別な料理や食べ物にたとえてみるということです。
香ばしさを焼きたてのトーストといったり、バニラの香りとクリーミーな味わいをいっしょにしてバニラアイスと言ってみたりといった具合になります。
このように表現することによって自分の相手に伝える力もつきますし、おすすめしているウィスキーのイメージが相手に伝わりやすくなり話も盛り上がります。

4.終わりに

いかがでしたでしょうか。今回お話したことはウィスキーにとどまらず様々な酒類において役に立つと思います。
皆さんの酒ライフをより充実させたいという思いで書いております。
他に質問や、このようなことをやってほしいということがあればコメントいただければ幸いです。
読んでいただきありがとうございました。


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