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毎日連載『一日一妖!』 7月12日【六右衛門狸】

 初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
 二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
 こんにちは、あらたまです。

 『一日一妖!』とは――
 怪異や怪談が大好きな私あらたまが、妖怪や怪異に関連する与太話をさせていただくという連載企画です。
 毎日読むのにちょうどいい、約1000字の超ショート・ショートテキストサイズ!
 さっくり楽チン軽やかな、ゾワッと怪しいひとときを楽しんでいただけたら嬉しいです。

 体感で、気温も湿度もちょっと低めだったかな?という一日でしたが、皆さんいかがお過ごしになられましたか?
 私は何日かぶりに外を歩いてきました。コンビニに行っただけなんですけどね。それでも、出歩けるってちょっと嬉しい。
 近所の公園は、体力を持て余したチビッ子や話し相手に不自由されてるお年寄りで大賑わいでしたので、ブランコに乗るという野望はまた次の機会に取っておくことにしました。 

 それでは、前置きはこのくらいに。
 本日の『一日一妖!』始めましょう。

【六右衛門狸】

 徳島県名東郡津田浦でいう化け狸。
 日開野の金長狸と合戦して、傷を受けて死んだという。

 合戦する狸というと、映画『平成狸合戦ぽんぽこ』ですが。

 人に棲む場所を追われた狸たちの悲喜コモゴモ。
 テーマは、人の世に重なる積頃も多く、シビアな一面もありつつも、大変楽しく鑑賞できる映画だなと思っています。

 私が目指したいなと思っている理想のカタチ、というのがあります。
 人と妖怪――延いては、人と人ならざるモノが境界を行ったり来たりしつつ、互いの領域に干渉しすぎず、気持ちよく共存するというものです。
 実際問題、人対人でも中々に実現が難しい世の中です。
 良い方向に行くかな?と思えば、別の方向から問題を混ぜっ返したり、新たな問題を掘り起こしたり……悩みは尽きませんね。

 どこかの居酒屋で、気風の良い若者が周囲を盛り上げるところを想像してみてください。
 「今日はオレッちの、曽曽曽曽爺ちゃんの命日だ!賑やかなのが大好きだったって曽曽曽婆ちゃんが言ってたから、飲んでやってくれよ!」
 とか言っちゃって。献杯ー!とヤケに景気がいい。そこで尋ねます。
 「曽曽曽曽爺ちゃんて?有名な方なの?」
 「ああ、そりゃスゲーさ!ここらじゃちょっとした伝説だぜ?六右衛門てんだ!」
 そう言った拍子に、モフモフな丸っと太い尻尾が若者の腰からプリーンと現れて……ちょっと楽しいと思いません?

 私が夢見るのは、そういう世の中だったりします。
 化けるのが上手な狸や狐が人間のフリをして、息を潜めて生きるのがアタリマエ?私たち人間は、本当に現世の覇者なんでしょうか?
 人間同士でも、己の権利を主張するために誰かの尊厳や権利を踏みにじるのを平気でやってしまうようなことが起こっているのに、何が自由で何が幸せなのかしっかりと胸に刻むことができているでしょうか。
 たまには。たった一時間でもいいです。
 自分の権利を主張する事をお休みして、身近な誰かの困りごとに思いを馳せたりお話を聞いたり、何かを一緒に考えたりできたらいいですね。

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 また明日ね、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ

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