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推しと推しが大切にしているモノ切り離せない問題、なかなかに過酷

推しが好きなものだったり、よくSNSにあげていること、または推しが仲良くしている人、あるいは推しが持つ価値観。

そういったもの、自分も”好きにならないといけない”みたいな風潮や空気感がオタクの中でできあがるの、なんて息苦しいんだろう。

「推し」という表現は、もしかしたら最適ではないのかもしれないが。

その点私は、ある意味、推しと良い距離感を保てている。

私の推しは、グループのラッパーでもあり、ソロアーティストでもあり、会社の代表取締役社長でもある。

といってももちろん、最初からソロアーティストだったわけでもなく、社長だったわけでもなく。

最初はグループのメンバーとして。
次にソロアーティストとして。
イチから土台を確立させていき、ファンをトリコにしていった。
そこでできたファンたくさんいるんだろう。きっと、私が一生かけて出会えないくらいの、たくさんの人だ。

そんな数多いファンが、彼のオンラインライブを楽しんでるさなか、突然会社を立ち上げた話をされた。さらに、音楽業界を変えるために、ボーイズグループを立ち上げるためのオーディションをするとのこと。

アーティストの彼を好きな私が、彼に対して「俺は俺でやってるから、君は君で頑張れ」と思った初めての瞬間で。

つまるところそれは、いちファンとしての別離だった。


そして今、彼は自分で創りあげたボーイズグループのプロデューサーとして、会社の社長として、ともに自分のネームバリューもあげている。

成功してよかったな…!という親心。

当初心配していた、彼自身のアーティスト活動も勢いを衰えることなく、ハイペースで新曲が出てたり、ライブも行なっている。

私のラッキーだったところは、彼の作ったボーイズグループを好きになれたこと。

一度はファンを離れようとは思ったものの、新グループを通して聴く彼の創る音楽にやはり魅了され、つかず離れずの距離を保ちながら、良い塩梅でファンとして楽しませてもらっている。

推しと良い距離感を保てている私は、きっと幸せだ。

だけど当たり前に、私みたいな人ではなくて。

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新グループを終えてない人からすると、
彼を応援するうえで新グループを見守ることが当たり前な風潮ができているように感じる。
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という内容のツイートが目に入った。

さらに、

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演者側(彼)がそういう空気を出しているから、新グループが嫌いなわけじゃなく彼だけを追いたいだけなのに、その考え方自身を彼に否定されているようでモヤモヤする。とのこと。
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いや、分かる。

少し前から追いかけてる一人からすると、彼の今の一番は彼自身のアーティスト活動ではないなっていうのは、ひしひしと感じる。

「音楽業界の変革」を謳うだけあって創り上げたグループへの力の入れ具合は半端じゃない。毎週何かしら情報があがってるんじゃない?ってくらいの活動と、音楽のクオリティの高さ。

彼のSNSも、主に新グループのことだったり会社のアーティストのことも頻繁に呟かれるように。いわばノイズ。

このツイートをしていた彼女は、私のifだ。私が推しの大切なものを好きになれなかったら、絶対同じようなことを感じていただろう。

しかも、推し自身から「僕の今大事なモノを愛せない人は置いてくよ~ん(意訳)」みを感じる。それなんて拷問?

直接そういわれているわけでもないのに、情報が追えないだけで疲れてしまうファン活動の精神のしんどさ。


好きに推させてくれよと思うものの、それを一番許さないのはファンダムでもなく、推し自身でもなく、きっと自分自身の推しへの愛情なんだろう。

推しに感情移入しすぎず、ほどほどの距離でファン活動するのが精神には一番よさそうです。




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